さて、奥日光の界 鬼怒川の続きです。
夕食後にマッサージをお願いしました。
このマッサージがすごい。
「免疫力向上のセルフケアをガイド、お灸とほぐしのいろは」というもので、
「触らないマッサージ」なんです。
え？どういうこと？と思いますよね。
お部屋にやってきた施術師は、イケメンさん。
施術師はベッドを作りはじめました。
そしてその後、カルテに体調を書き込んでいきます。
体調で気になっていること。
どこがコッているのか？
いつから？
どれくらい？
睡眠時間や生活スタイルを聞いたあと、
「温める、ほぐす、呼吸」が大切だと教えてくれました。
深呼吸をして、静かに整えます。
温めるのに使うのが「千年灸」をおへそから下にもんでいくと
「ぐっと」入る場所があり、そこに貼るのです。
「丹田」と言われる場所らしく、ココを温めると全体があたたまるらしい。
それをしながら自分の左腕を右腕で、タイピングするみたいに細かく「トントン」していきます。
そうすると、腕を自分で意識するんですね。
これを身体中することで血流が回っていく感じ。
背中もグーでトントン。全身です。
肩は少し揉むように、首のストレッチをします。
言葉で誘導しながら、本人にさせるというマッサージ。
新鮮です。
withコロナ時代のマッサージってこうなりました。
なるほど〜。
セルフケアで自宅で出来るようになるので、
プロにやり方を聞けのはいい機会でした。
すっかり自分でリラックスです。
触らないマッサージ、斬新でした。
身体がホカホカしたあと、
９時からの「益子焼きナイト」へ。
栃木の益子焼きの魅力や歴史をレクチャーしてくれます。宿泊者ならどなたでも参加可能。
ロビーに益子焼がずらりと並んでいましたが、
小皿ギャラリーから３個を選んでお盆に乗せて席につきます。
この中で益子焼きは２個ありました。
この益子焼きナイトは「コロナ禍」が関係しています。
益子陶器市という、益子焼を買える地域のお祭りが、
コロナのために春も秋も中止になりました。
そのことを知った界のスタッフが、販売店さんと話しているうちに
WEBで陶器市を開催した人と出会い、
作家、販売店を巻き込んで
リモートで作家さんから話を聞く「リモートトーク」が実現したのです。
陶芸作家とお客さんをつなげる機会を作ったことで、
コロナ禍で販売機会を失った作家や販売店を救っているのです。
WEB陶器市を主催していた方にお聞きしたのですが、
作家にはデジタルスキルが難しい人もいらしたのですが、
サイトを作り、運営まで出来るようにサポートし、
売上を作っているそうです。
「いつかはやらないと〜」と思っていたeコマースが
コロナで促進された格好です。
時代は一気に進み、地方の街を変えています。
それが街だけでなく、地域の企業と一緒に巻き込むように進んでいる。。。
それが宿泊施設で体感出来るというすごく感動しました。
私は震災復興から「桃米」というお米作りをして
復興する姿を見てもらいたいと思って地域活性化の活動をはじめました。
だから、コロナ禍でどんな風に地域がつながるのか？に興味があるのです。
星野リゾートさんは、それをしているんですよね。
それも、発信しているからキャッチすることが出来るのです。
そして、界 鬼怒川では益子焼きを展示していても買うことが出来ないんです。
というか、直接購入ではなく、ECサイトを通して購入になります。
作品には名刺大のQRコードがあり、読み込んでそこで決済出来るようになっています。
サイトに行くと、作家さんのことがわかったり、他の作品を見れたり、
知ってから買えるメリットがあります。
そして、作家さんの話を聞いてから買えるのが「リモートトーク」です。
陶芸作家も、この宿に来た人しか買えない作品を作っていたりして、特別感を共同で演出しているのです。
この取組、非常にいいな〜と思いました。
お互いが補い合い、少しづつ進む。
地域つくりのヒントになりそうです。
「益子焼ナイト」に参加して温かい気持ちになりました。
翌日は
わらずの納豆を頂きながら、雪見朝食でした。
器に益子焼があり、昨夜の勉強が無駄になっていない！！
意識したら分かるようになるのです。
素敵。
チェックアウトして、
再びスロープカーへ。
雪がきれいな朝でした。
また落ち着いたら、その後を見に行きたいとおもいます。
ありがとうございました
