おはようございます。

 

タレント、セルフブランディングコーチ、新潟食料農業大学の客員教授をしています、大桃美代子です。

 

本物ってなんだ?って考えさせれた出来事をシェアしたいと思います。

 

横浜高島屋の「薩摩焼 十五代 沈壽官展」に行ってきました。

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韓国に語学留学したことがあり、日本と朝鮮半島の歴史の番組をNHKでさせていただいた御縁もあり、

 

以前、薩摩焼の15代 沈壽官さんとお仕事をさせていただきました。

 

 

それからプライベートでもいろいろ勉強をさせていただくのですが、

 

いつもため息の作品で目の保養になります。

 

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今回の目玉である香炉。(撮影はご本人の許可を得ています)

 

会場撮影は不可なのですが、15代から許可をいただきました。

 

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透かし彫りの作品。これすべてハンドメイドです。

 

鹿児島の日置市で工房にお邪魔した時、

 

土が乾かないように濡れ布巾をかけながら、一彫り、一彫り作っていくのです。

 

すごくないですか?

 

職人ワザ。

 

「即、美術館行きですよね〜」と高島屋の店員さんと話して見つめていました。

 

他にも、

 

 

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ガラスケースに入った作品もありますが、

 

 

 

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ガラス無しの間近に見られる作品も多く

 

素敵さにため息が出ます。

 

芸術、アートが日常にあるって素敵だな〜と。

 

 

少しだけお話する時間があったのですが、

 

「大桃さん、ここに来る前に、バカラとか

リチャード・ジノリとか見た?」と?

 

「はい、ちらっと見ながら来ました」

 

展示会場は宝飾フロアにあり、高級ブランド品がずらりと並んで大好きな場所。

 

「実はね、ジノリもロイヤルコペンハーゲンも、ウェッジウッドも一度倒産したり、グッチや中国系のファンドに買われて

 

製造拠点まで変えたところもあるんだよ。知っていた?」

 

「なんかそんなところもあったな〜、くらいしか知りません」

 

「拠点も資本も変わって、それは本物と言えるのか?と思ったりするんだよね」と、

 

ブランドリーダとしての経営の話にまでなり、

 

「場所から土、職人、製造まで一貫できるのは、世界的に稀有なことなんだよ」と。

 

職人が一つのことがちゃんとできるようになるには最低4年。

 

一人前になるには10年とも言われています。

 

ものづくりの日本といいながら、時代が日本の技術を維持できるのか?が課題となっています。

 

一貫生産ができる薩摩焼は世界的に貴重なものなんですね。

 

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400百年前、文禄・慶長の役で朝鮮半島から連れてこられた陶工たちが、

 

島津家の庇護のもと研鑽を重ね、12代の透かし彫り、錦絵が取り入れられ、

 

技術が磨かれ、伝承されています。

 

歴史が作品に宿っているのということなんですね。

 

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薩摩焼には、白薩摩、黒薩摩があります。

 

象牙色の白薩摩のぬくもりのある硬さに見た目と触感のギャップに

 

驚きと、郷愁を感じるのです。

 

(黒薩摩の光沢感も好きです)

 

15代がよく言われる「良質ローカルを高度なアナログで」が表現されています。

 

グローバル化、デジタル化が進めば進むほど、

 

人は反動で「人のぬくもりや、人間の限界に挑戦する力」を求めると思うのです。

 

世界の富裕層になった中国人の経済トップが薩摩焼に興味を持っているそうです。

 

最終的に求めるのは、人のぬくもり、才能。

 

それが、芸術の中にあるから、成功者と言われる方はアートを収集するのでしょうね。

 

15代 沈壽官さんは最終日の24日まで、横浜高島屋さんにいらっしゃるそうです。

 

本物を追求し、研鑽する方、是非出会ってみてください。

 

お出かけ出来ない方は、この写真をじっくりごらんくださいね。

 

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24日にって、、、、、明日まででした。

 

ありがとうございました。