おはようございます。

 

昨日のアカデミー賞の発表、ごらんになりましたか?

 

ポンジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」が見事オスカーを手にしました。

 

脚本、国際長編映画、監督、作品賞と4つの栄冠に輝きました。

 

おめでとうございます。

 

韓国映画が面白いと思い始めて韓国への留学をしたのが2005年。

 

韓国で「殺人の追憶」を見て、若手監督でこんな作品をつくるのか!と

 

驚きました。

 

「グエルム」でもエンターテイメント性に驚き、

 

米軍基地問題など、社会背景を捉えながら、

 

娯楽大作に変えて行く力。

 

世界市場を意識した作品作りとマーケティングに、

 

「日本より進んでいる」と感じたのが15年前。

 

韓国のコンテンツ産業はこの20年で飛躍的に伸びました。

 

ドラマ、映画、K-pop,,,

  

映画のように、長き階段を登り、未知の世界を体験するために

 

国策としての映画を支援して来た歴史もあります。

 

映画人を育てるため、映画アカデミーや大学に映像学科も多くあり、

 

アニメなどのクリエーター達には、一部兵役さえ免除するという

 

「集中と選択」が才能を育てる源泉にもなったのだと思います。

 

もともと芸事が得意な国民性と、人口が少ないためマーケットは海外に求め無ければ

 

ならないという国としての制約もあり、

 

韓国人はグルーバル化を熱心に薦めて来ました。

 

今では、韓国ドラマがアジアで大人気ですし、

 

K-pop、アーティストも大人気。

 

インスタグラムのフォロアーは日本で一番は渡辺直美さんですが、

 

韓国では1000万人フォロアーがゴロゴロいるのです。

 

インターネットインフラやデジタル化が早かったのが影響していると思います。

 

なんせ、韓国の地下鉄に乗っていると、

 

80代の方でもスマホでチャットしたり、調べものをしたりしています。

 

新しいことに挑戦する意欲が高いのです。

 

韓国のテレビ局で話したときに言われた言葉

 

「韓国は出来る事は少ないが、出来ない事はない」と。

 

一斉に「やるんだ!」という時の突破力は凄いぞ!と。

 

いよいよオスカーを手にしたポンジュノ監督は、

 

また海外からのオファーが殺到するでしょう。

 

最近は、世界で活躍するアイドルになりたいから、韓国にダンス留学するという若者が増えています。

 

いい映画を撮りたいから、韓国で映画修行する、、、という映画人も出て来そうですね。

 

いや、もう出現しています。

 

大谷亮平さん、国村隼さんなど、両国で活躍する俳優さんが誕生しています。

 

私も韓国映画に出たくて韓国語を勉強したんですが、、、

 

根性が足りませんでした。

 

エンターテイメントは国境を越えます。

 

日本でもこれから「パラサイト」が人気になるでしょう。

 

政治的な関係悪化で、日韓の合作映画企画が頓挫していましたが、

 

アカデミー賞を受賞したことで、

 

動き出すきっかけになれば嬉しいです。

 

韓国映画がオスカー受賞!

 

アジア映画初の快挙。

 

道は開かれました。

 

次はどこの映画が栄冠を手にするでしょうか?

 

日本?、タイ?、インド?、ベトナム?中国?台湾?

 

映画がますます楽しみです。

 

ポンジュノ監督、関係者のみなさま、

 

本当におめでとうございます。

 

韓国映画の取り巻く状況については、また書きたいと思います。