韓国の江原道は平昌オリンピックがあったところです。

 

江原道の道は日本語だと「県の集まり」みたいな感じでしょうか。

 

沢山の地域がありますが、私が忘れられないのが、江原道の鉄原です。

 

朝鮮戦争の激戦地で、銃痕が建物に残っていたり

 

北朝鮮が肉眼で見えたりする所です。

 

北朝鮮との国境が近いため、一般の人が入れないように制限されている場所もあります。


民間統制地域といいます。

 

その制限区域の中にある渡り鳥見られるツアーがあり

 

参加しました。(要予約)

 

田んぼの間の道をバスで行こうとすると、検問があり、

 

車内に迷彩服の韓国の人が入って来て、人数のチェックをしました。

 

制限区域に入るときと出るときにチェックされます。

 

そして、制限区域の中には軍事的建物もあるので、

 

撮影はNG.



 

見つかると、スパイと思われ写真や携帯は没収されるそうです。

 

ガイドさんから「ダメ」と合図があると写真を撮るのをやめました。

 

国境が近い、休戦であり、終戦ではないという国なのだと実感した瞬間でした。

 

国境近いということで緩衝地帯的役割だった鉄原ですが、

 

そのお陰で、野鳥達には手つかずの自然がのこり

 

渡り鳥の聖地となっているのです。


ガイドさんが撮影OKの場所を教えてくれます。

 

 

 

 

鶴のつがいが田んぼを歩いていたり。

 

鶴を新年に見ると一年が幸運になるとガイドさんは説明してくれました。

 

鉄原は、

 

野鳥好きの方には有名なようです。

 

鶴だけではありません。

 

ここではコンドルも見る事が出来るのです。

 

大陸なんだな〜と。

 

そして国境近くの川に行ってみると

 

 

凍った川に鶴や白鳥が集まっています。

 

野鳥保護のため係の方が監視していました。

 

野鳥は音に敏感なので静かに監視の小屋に入り、静かに観賞します。

 

きれいで、ずーっと見ていたくなる景色でした。

 

しかし、その先に山があり

 

 

山の斜面の途中に赤い旗のようなものが、点点と並んでいて、

 

その先からは北朝鮮だというのです。

 


 

地図でみると38度で直線で分断されていますが、

 

地形は直線ではなく立体です。

 

目の当たりにすると、こう見えるのかと。

 

こんなに近くで見えるのに行けない。

 

分断された家族がいたら、どんなにつらいか。。。

 

鶴のように飛べたらいいのに、、、、と涙を流した人が多かったでしょう。

 

鉄原の野鳥観察ツアーは毎年冬に開催されています。

 

平和の象徴でもある鶴を見ながら

 

沢山のことを考えられさせられますが、

 

是非見て頂きたい場所です。