日韓交流フォーラムが新潟で行われました。

講演は

李鐘元(リージョンウォン)氏

早稲田大学の大学院の教授です。

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「日韓関係の現状と課題」と題して

現在の混迷する韓国政治状況と今後の日韓関係について

お話くださり、大変分かり易かったです。

現在のデモは80年代の民主化運動の闘争とは違い、

自分たちの意志を伝える、冷静な活動なんだと思います。

韓国に住む友人からも、デモの後のごみ持ち帰り運動で

翌日には沈静化して、通常生活が行われている事。

警察やデモの人が笑顔で同じ場所にいるなど、

投石、火炎瓶などの民主化のデモとは違っていることを感じます。

李教授の話の中で

メディアからの質問で

「何かあると集まってデモをするのは韓国人の文化でしょうか?」

と聞かれたそうである。

「これは、文化ではなく、歴史でしょう」と。

歴史を知らないと理解は出来ないと、その記者におっしゃりたかったのでしょうね。

理解するには歴史から。

李教授は20年ごとに日韓の歴史のまとめをされていて、

これも興味深かったです。

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会場少し遅れて行ったら、満員でした。


私は個人的に韓国が大好きで120回も行っていますが、

韓国の人は、日本人と分かっても優しいし、日本に興味を持っている。

今年の日本のツアー動員数が一番多いアーティストはBIGBANGだった。

150万人がライブに足を運んだって、、、すごくないですか?

政治の外交停滞が続いていても、

文化、民間交流はずっと深化して融合してきている。

この文化民間交流が、隣国理解の第一歩だと思っています。

日々で出来るのは、

自分の隣の人に優しく接するってことが重要なんではないだろうか?

日韓問題だけでなく、

地域おこしも、

教育も、、、、

全ては、一人の人間の思いや所作から始まっているのだから。

シンポジウムでも個人の交流の大切さをおっしゃる方も多かったように思います。

次期大統領が誰になるのか?が注目されていますが、

反日、親日で語るのは意味がない。

朴大統領だって、イミョンバク氏だって最初は親日って言われていたんだから。

民意によって動き易い韓国政治と言われるけれど、

今後は日中韓、そしてアメリカ、ロシアと、

プワーバランスが移行する中で外交を考えて行かないと

近視眼的な見方になってしまうんですよね。

なかなか時間がなくてソウルのデモを取材に行けないけど、

早めに行かないと、、、と思いが高くなります。

改めて、東アジアのバランスを考えで見たいなと思いました。

シンポジウムのパネリストや、

大塚編集委員の引き出し方も

参考になるご意見いっぱいでした。