こんにちは。
最新的には袋詰めされて出荷。
実りの秋を迎えていますね。
嬉しくてワクワクしますが、
種まきをしたから、収穫があると言う、
事を忘れていませんか?
元は種です。
日本の種苗会社で有名な、
タキイ種苗株式会社さんに、お邪魔してきました。
大きな敷地に研究棟なども含め4棟が並び建っています。
ガラス張りの最新棟は、
柱がほぼ無い構造で、
四階建て、吹き抜けになっていて、
光が多く差し込む、開放的な空間。
アトリウムのようです。
案内してくださった、小野さんは
「今後、大きな機材が必要になった時に対応できるように、柱があまり無い構造にした」と説明してくれました。
なるほど〜〜。
まだ見ぬ未来に対応するとは、
余裕の場を用意して置くと言うことなんですね。
見習いたい設備投資ですが、
余裕がないとできない発想です。
実は、タキイ種苗の心臓部とも言える、
種の管理、保管を見せて頂きました。
農業関係者もこのブログを見てくださっていますが、
元はどうなっているか?気になると思います。
ゆっくり説明したいと思います。
保管専用の建物に移動して、
カーテン、エアシャワーを浴びて中へ。
ひんやりした空気に変わります。
すると、、、、
種の入った袋。
商品管理部 増田次長さんにご案内いただき、
なんと!!
写真もOKを頂きました。
タキイ種苗は180年の歴史を持つ会社です。
種の種類によっては、世界シェア5位以内が沢山ある会社。
凄い事なんですよ〜これは。
外国企業の種の会社のM&Aが話題になっていますが、
日本企業が種を自国で持つ強みは、食糧安保と言う観点からも重要な事なんです。
ちと、小難しくなりましたね。
話を戻して、
室温は15度前後で湿度は40%以下になるよう設定されています。
白い袋にで何やら作業をされています。
中身を見てみると、
タイからやってきた種。
カボチャです。
タキイさんでは、
種採取のために世界中に農場があり、
できた種が1年中、本社に届きます。
届いた種を選別して袋詰めして出荷。
それが、ここで行われています。
「タキイは、高品質でなければ売ってはいけない。創業時からの精神で、お客様に買っていただき、今まで続いて来ました」と。
品質維持がタキイ種苗さんの肝なんですと。
高品質とは、、、種の選別眼だそうです。
振動で種の重みで仕分ける機械。
スイートコーンは、
消毒した証しとして、色をつけます。
土壌には様々な菌があり、
負けずに発芽するために消毒が必要だとか。
ストックの種に話は戻りますね。
選別する前と後をご覧いただきましょう
右が選別する前、
左が選別後。
後は色が均一になっています。
色選別には、サタケさんの機械が置いてありました。
私もお米の選別でお世話になっている会社で、親近感あり。
サタケ話で盛り上がっていたら、、、
こちらもみてくださいと。
京都のお茶を選別する機械を改良して作ったそうです。
服部機械さんは京都の会社です。
タキイさんが、サタケさんの機械を使っている事を知って、
「なぜ京都の会社なのに、他県の会社を?
我が会社のを使って貰おう!」
と商談し、
と商談し、
種に合う機械を作り上げたそうです。
京都ネットワークですよ。
京都の場の強みが活かされたストーリーですね。
国内に本社を置く意味にもつながります。
さて、この選別作業、昔は手作業でした。
どんな風に?
こんな感じに
丸い容器で回して、上に浮いた軽いゴミをすくい、
また繰り返す。
職人さんが沢山いらしたそうです。
今では、職人さんが減り、
機械がするようになりました。
しかし、希少種は量が少ないため、
今でも人間の手作業で行われているものもあり、
こういう種が未来の人類を救うものになるかもしれませんから、
良い種が分かる職人さんは必要なのです。
そして、最後は人力。
最後は人なり、です。
最新的には袋詰めされて出荷。
海外にも行くそうです。
コンテナに乗せた時に二つ並んでぴったりサイズ。
無駄なスペースは出さない。
最後まで始末する。
京都のおばんざい精神がここにも活かされています。
効率追求と言うよりも、始末を考える。
エコの考え方の原点。
京都は勉強になるわ〜〜。
と、沢山説明をしていただき、ありがとうございました。
不器用な私の作業を、心配そうに
瀧井常務さんが見守ってくださいました。
さて、お次は、
タキイさんの野菜を使ったお料理を食べに行きましょう!
社員食堂にお邪魔しました〜〜。
続く。