栃尾にやって来ました。
守門岳がきれいにみえます。
栃尾とのご縁は、
映画「モノクロームの少女」の撮影でやって来たのがきっかけです。
長岡出身の五藤監督に声をかけていただき、
栃尾の雁木のあるお宅で撮影しました。
栃尾の名物と言えば
油揚げ!
あぶらげ、と言います。、
お店の奥が工場になっていて、
早速、見学~。
豆撰さんはオリーブ油で揚げているそうです。
こだわりは、何と言っても豆。
新潟県産の大豆を使い、
生絞り豆乳から作る豆腐
一日に、2000から3000枚ひたすら揚げる。
土日限定の栃尾産大豆も人気だそうです。
創業27年と栃尾では若手の豆撰さん。
最初は、なかなか売れず、
米屋から油揚げ屋に商売を広げた、
先代社長が、
油揚げを田んぼに捨てつづけたとか。
しかし、徐々に油揚げにうるさい地元の方に、
美味しさとこだわりで支持され、
都会のお客さんもつき始める。
米の顧客に油揚げも送り、口コミ作戦。
販路をもつ米のおまけ的な油揚げが
今は、専業になっているのですから、
先見の明ありですね。
当たり前に思うかもしれませんが
栃尾のあぶらげは、地元消費商品であったため、
新聞紙にくるんだり、
ビニールでくるんで渡したり、
遠くに送る時は、紙箱にビニールを敷いて
油揚げを並べて送る、、、
なかなか豪快なものでした。
個包装の発想は、
都会に米取引をしていた先代社長のアイデアもあったようです。
パッケージデザインも考えているそうです。
アツアツは格別です。
これは、栃尾に来ないと味わえない!
お酒が欲しくなりますね。
たまりません。
あ、壱釀21が!
このお酒、、、、なかなか手にはいらないのに、、、
名水の名所だけに、
軟水からの酒の女王様
このお酒には、深いご縁があるのですが、
その話はまた今度。
景虎も青年の佇まいが好き。
地元料理に、地酒。
これは、至福の時。
わざわざ、そこでしか味わえない。
繊細だからこそ、自分の体と時間を使い味わいに行く。
都会は便利に過ごし、自分に合わせるためにお金を使うけれど、
地方では、風土を味わうために身体と時間とお金を使う。
旅をしてお金を使う価値は、風土にありなんです。
地元にいると当たり前過ぎて気づけない、見えないものの価値。
その価値がある所がこれから人が残る場所になるのだと思います。
新潟県には、そんな場所が幾つもあり、
その場所がもっと繋がるといいなと考えています。
地域のターミナルになる場所は、
外部との接点である、
お店、企業がいいと私は思っていて、
経済活動がキチンと成り立っている場が必要です。
名産品の油揚げの豆撰さんもそんな企業の一つです。
13人の社員の中で9人が女性。
地元の女性たちが通いで働ける場所。
大豆の産地から加工、販売が一環して成り立っ循環型。
大豆は耕作放棄地から開墾し、
食と農のプロジェクトで、生産から加工、販売まで栃尾で。
あぶらげを作る時に出るオカラを肥料にする。
循環型の食と経済が地域で完結。
油揚げが栃尾を支えてる。
まだまだ挑戦は続きます。
地元にこだわる、豆撰さん、
頑張ってくださいね。