こんにちは。

1月、極寒の韓国でDMZへ。

DMZとは、休戦ラインの南北2キロを言います。(軍事境界線とは違います)image


ソウルからDMZトレインに乗るのですが、ドアの上に範囲地図が表示されていました。

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終点の「白馬高地」まで2時間40分なんですが、

この日はおくれて、3時間半以上かかってしまいました。ガーン


こんな時は、韓国ですから「ケンチャナヨ」精神で心広くいるのが一番。

なんとか動いてくれて、


終点の「白馬高地」駅に到着。


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駅の先端まで行ってみると





「鉄道中断地点」「鉄馬は走りたい」と書いてあり、

分断から統一へという願いを感じます。

DMZトレインはこの先の北朝鮮、そして最終はヨーロッパまで開通する計画が

発表されましたが、

1月の北朝鮮の水爆(専門家も?だと、、、)実験など課題の大きさを感じさせます。

終着駅からはバスで移動をして、

韓国田舎料理のお店へ。

スンドゥブの美味しい、やさしい味。にひひ


マシッソヨ~~~。ラブラブ!

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さて、ここからが本番です。


DMZに鶴を見に行きます。


バスで15分くらい走ると、そこは冬田んぼの風景。

この辺りは水田地域、お米の産地。

以前は北朝鮮の領土だったらしい。

お米が欲しい北朝鮮はここの土地を取るべく、

激しい戦闘が行われたそうです。

朝鮮半島の北は山が岩肌が多いのを、映像でみたことがあると思いますが、

農作物を作るのには土地が痩せていて難しい。

そのかわり、鉱物資源が豊富なんですね。

一方韓国の山は青々としている山が多く、

農作物を作る肥沃な土地が多い。

田んぼや川が激戦地になる、、、、なんともやりきれない思いです。

そして、DMZへ。


の前に、、、、

野鳥の見える場所として連れて行ってもらったのは

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imageバードウォッチングの名所らしく、

カメラマンが大挙して押し寄せてました。
imageツルではなく、ハゲタカ。
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ハゲタカを初めて見ました。


大きく空を舞う姿は迫力あります。

しかし、この旅は鶴を見に行くはずで、、、、、


「さあ、次は鶴ですよ~~~」と金さん。

よかった~~~。時間がないからカットされたのかと思いました。



DMZに入るとき、

検問です。

この様子は撮影することはできません。

迷彩服の男性が人数と点呼にバスに乗り込んできました。

「軍事施設があるので撮影しないように」とガイドの金さんから警告され、

田んぼや畦に見える防空壕?なども有事の軍事施設になるので、

カメラを向けないようにしました。

カメラ没収されます。というのだけれど、


それだけでは済まないと思うのよね。

「スパイ」に間違えられかねない。

スパイ映画って日本では成立しないけど、

韓国映画やドラマでは工作員、スパイは身近に描かれる。

「シュリ」「JSA」、最近ではジェジュン主演の「スパイ」

これも国の情勢の違いが現れている映画、ドラマです。

検問後は収穫後の田んぼが広がり、

「1月に鶴を見られると1年幸せと言われます。今日はいるかな~~~?」と金サン。










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あ=いました。

真鶴。

「2羽だと新婚。いいな~」って。


金サン、ロマンチスト。


ここはバスで通るだけ。


そして移動すること10分


丹頂鶴を見られるポイントへ。

小屋が設置され、その中から静かに見学するようにうながされました。





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この小屋から丹頂鶴の赤い頭がみえました。

今年は幸せになれそうです。

ここから鶴を見る事が出来ますし、


そして北朝鮮の山も目近にみえました。

これほど近くて他の国。


日本に住んでいると国境を実感することがほぼないですよね。


朝鮮半島は歴史的にも地政学的にも重要な場所で


沢山の争いを経験してきた国。

休戦状態にあるという事を考えさせられる鶴を見る旅。

鶴がここで生息するのもDMZ(非武装地帯)で開発が進まず、

自然が守られて来たという背景もあります。

非武装地帯と言いながら力の均衡の最前線であり、

兵士や軍事施設などが多い場所。

そこに平和の象徴である鶴が住む。

なんだか皮肉だな~~と。

鶴には国境もなく行き来できるのに

人間は地雷地域もあり、近づけない。

北朝鮮の長距離弾道ミサイルの発射が近い、、、、

日本では自衛隊に「破壊措置命令」が出されたとのニュースを目にして

日本もアメリカも緊張を感じています。

平和であること

この「平和DZMトレイン」がいつも走り続け、

平和の象徴の鶴を沢山の人がみることができますように。

この鶴ツアーは渡り鳥が帰ってしまう2月末まで行われるようです。

ソウルで買い物、食べ物、エステも楽しいですが、

国、国境を感じられる旅もおすすめです。