島根県の浜田市を走っていると、屋根瓦の色に違いに気づきます。
赤みかかった艶やかな瓦。
これが石州瓦の特長です。
きれいですね~。
1619年に伊勢の国、松坂城より浜田藩初代城主の古田大善太夫重治が、
大阪から瓦師を連れて来て城を作ったのが始まりとされています。
色は、出雲で採れる来待石と水だけでこだわって作っている釉薬の特徴なんだとか。
石州瓦の元祖の「亀谷窯業」の工場でお話をお伺いしました。
工場と言いつも入り口はアトリエ、ショールームになっていて
素敵な作品が並んでいます。
有名ホテルからの注文や、シンガポールなどにも輸出され器の評価も高い。
「ん?瓦屋さんですよね???」
「瓦やですが、いろいろ見てもらおうと作って置いているんです」と社長さん登場。
「陶芸作家の方がいらっしゃるんですね、凄いですね」
「作家なんていませんよ。。。僕です」
なんと社長さんが自ら瓦を器にしたり、コーヒーカップを作っていたりするのだそうです。
またなんで瓦を食器に???と思ったのですが、
山口県には瓦を料理につかう「瓦蕎麦」というのがあるのです。
瓦をそのまま火にかけ蕎麦をいためる郷土料理。
美味しいんですよ。
黒い瓦もあるんですね
。釉薬の調合ど色のオーダーに答えてくれる。
大企業との差別化、
少量多ニーズに対応。
中小企業の生き残り戦略ですね。
石州瓦は世界一高い1350度で焼かれ、
雨風を耐える屋根瓦。
北前船で北海道に運ばれ100年経っても艶やかに屋根を色とっているそうです。
石州瓦は世界一高い1350度で焼かれ、
雨風を耐える屋根瓦。
北前船で北海道に運ばれ100年経っても艶やかに屋根を色とっているそうです。
さて、いざ工場見学!
軒先から細い通路を通り、蔵を抜けて、、薄暗い道を進み、、、
「トトロの世界ですよ」て。
まっくろくろすけ、が出てきそうな、、、
昭和な感じなのでしょうか???
ワクワク😃してきました。
細い通路に、瓦の土が白く被り、電球やダクトが低く設置され
腰をかがめながら進みます。
「トトロ。。。??」
細い通路に、瓦の土が白く被り、電球やダクトが低く設置され
腰をかがめながら進みます。
「トトロ。。。??」
さつきとメイのが遊んでそうかな???
狭い通路を行くと急に開けた場所にでました。
山から採取した土があり
成型して
乾燥させて、
釉薬の元がこちら
窯に入れて
瓦になるのです。
材料の土、釉薬、薪(昔)、それが周りで揃う。
サスティナブルな業態ではないですか!
「瓦はね建築資材だから単価を高く出来ないんです」と。
屋根にびっしり敷くわけですから、高かったら使用者としては困りますもんね。
瓦だけでなく、日常使う器ならもっと多くの人に石州瓦の可能性を知ってもらえる、、、
と思いもあったんでしょうね。
いろいろな器を作られたわけです。
で、直火用の瓦型
小ぶりな瓦に枠を付けた形。
早速焼いてみました。
遠赤外線効果でふっくらジューシーに。
お店で頂くレバーみたいになりました。
後片付けも、たわしでガシガシ洗えて
瓦の丈夫さに感動です。
これだけ食卓が楽しくなるなら、有名ホテルで使われていた長細い皿。
買っておくんだったな~~~。と後悔。
あれ?そう言えば、、、、
「トトロの世界」ってあったっけ??
と工場を見回したら、、、、、、、この建てましな感じ、、、
ドブロックさん風に~
「もしかしてだけど~、
もしかしてだけど~
、トトロじゃなくて、、、
ハウルの動く城 なんじゃないの~?
ジブリちがいだろ」ジャン!
島根は多々良の話が「もののけ姫」の元にもなっていることもあり、信じてしまったではないか!
地団駄はたたら製法のふいごのことなんです。
だから
地団駄は島根で踏むのが正解。
トトロじゃなくて、、、、ハウルか、、、、、
と地団駄を踏んだ島根県、浜田市の石州瓦の工場でした。
チャンチャン。
ご案内いただいた亀谷窯業みなさま、ありがとうございました。