根津美術館で行われている「井戸茶碗 戦国武将が憧れたうつわ」に行って来ました。


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お茶は裏千家の許状をいただき、少し習っていました。(最近ご無沙汰。。。)

今回の特別展は国宝第一号の井戸茶碗「喜左衛門」が展示されると聞いて

「見てみたい」と。

以前 NHKの「日本 朝鮮半島2000年」という番組で文禄、慶長の役で戦場となった、

晋州城を取材したことがあり、

この地域の陶工達が日本の陶磁器に影響を与えた経過などを放送しました。

10回シリーズの中で3回担当させていただき、日本 朝鮮半島の歴史を考えさせられた取材でした。

その時、日本の国宝1号が「高麗茶碗の井戸茶碗」であることを知り、実際に見てみたいと思ったのでした。

普段は京都の大徳寺狐蓬庵に所蔵されていると聞いていましたが、国宝を見る機会がなかったのです。

しかし、今回、国宝1号の「喜左衛門」が展示されるなんて、こんな機会ないでしょ~。

「いつ行くの?」

「今でしょ!」って、流行語大賞!!!

行ってよかった~。

写真で見るのでは全く違う脳が働きます。


根津美術館に入って、展示場の入り口。

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ここからは撮影禁止です。



単独のガラスケースに展示されている「喜左衛門」。

スポットライトに照らされ、威風堂々。

近くでやっと見れます。

正面横から高台をじーっと眺めると、、、、

井戸茶碗の特長である「梅花皮(かいらぎ)」が

ごつごつ見えます。

「これが、本物なのね~」

写真では、いつも横からしか見られませんが

今回初めて360度、そして上からも眺められます。

大井戸と呼ばれる15センチ以上の直径。

左右対象ではなく、少し歪んでいて高台も傾斜がありました。

薄く繊細に作られ、きっとお抹茶を点ていただく時に


感触が良さそう。

360度どこから見ても風景が違い、なんと多様性を感じる茶碗なんでしょ。

国宝の存在感はスゴイですね。


韓国の東河(ハドン)という所で、失われた井戸茶碗の製法を再現し、

井戸茶碗の価値を高めようと奮闘している陶芸家がいます。

チャン、クムジャ先生。

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ドラマの「チャングムの誓い」で使われていた器を監修した先生です。

不思議なご縁で、先生と出会い、何度かし取材に行かせていただきました。

その様子はブログで紹介しています。

先生の創る器を持っていますが、

国宝は風格が違います。

梅花皮があるものが1つあり、大切に使っています。

「器は使ってこそ価値がある」といいますが、

今回の国宝も随分使い込まれていました。

400年の時間の経過を一瞬で感じられる井戸茶碗。

素敵です。

15日までなので、お近くの人は行ってみる事をおすすめします。

中のカフェも素敵ですよ。

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あ~、期間中、もう一度いきたいな。