ベトナムのメコンデルタの田んぼを見させていただいて、

質問したい事も沢山出て来たのです。

そこで、ジャポニカ米をベトナムで作って20数年という企業の方にお話を伺いました。

ジャポニカ米はアンジャン省でつくられています。

メコンデルタの一部ですが、ジャポニカ米はどこでも出来るわけではなく、

持って来た種が育たなかったケースも多かったとか。

暖かい九州の品種ならいいのではないか?栽培すると、育たなかったり。。。

「暖かいから九州などの品種が良いかと思ったら、違うんですね。

東北や山形の品種が栽培されているんですよ」と。

コシヒカリや山形の品種である「華のまい」などが作られているそうです。

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米の生産地、メコンデルタならジャポニカ米も沢山作られて、

今後「TPP、フリートレードで安い外国米が入って来て日本の農業が壊滅的な被害を受ける」

と言われています。

ベトナムでジャポニカ米を作る方にその質問をぶつけてみました。

「ジャポニカ米、どこで作るんですか?誰が?」

「、、、?え、御社で耕作面積を増やすとか、付加価値でブランド化したい農業法人とか、、、」

「出来ませんよ。だいたいジャポニカ米はどこでも出来るわけではないし、

こちらの(ベトナム)の米の作り方と違うから農家がやりたがらないですよ。

種も直播きだし、、、苗おこしなんてやらないし。日本人が食べる量を増やしてまかなうなんてとんで

もない」と即答でした。

お米には大きく分けると2つの種類がある。

光に対応して生育していく米と、温度に対応して生育していくお米。

ベトナムでは光に反応して育つタイプが栽培が難しいとのことでした。

日本人が好むお米(もちもちのジャポニカ米)は海外で簡単に大量に作れない。。。

少し安堵しましたが、安心ばかりもしていられません。

後継者不足、高齢化、新規参入障壁の高さがある限り、農業は衰退してしまうと感じています。

TPP反対と声高に叫ぶよりも、開くべきは開くことが必要なのではないでしょうか?

ただ、農業政策や補償などが無策ではダメージだけになってしまう。

韓国のように、センシティブ品目の補償を手厚くし、大型化を勧めることも必要。
(韓国はこれだけしていても、自給率は下がり続けている)

一戸農家の大型化が国策(集約農業)ですが、零細規模の農家も切り捨てないでほしい。

食料安保の観点からも地域に点在する生産者は、有事に重要な食料供給者になりうるのですから。

この取材で感じた事。

日本のお米は海外でそれほど多くは作れない。(作るには生産の技術を教え、育成が重要)

人の教育は時間がかかります。

すぐに農家が壊滅的になると言う事はないのだろうか?

日本食が世界でブームになる中、美味しく、安全。安心なお米は需要が増えるだろう。

美味しいお米はもっと世界で受け入れられる。。。

輸出。。。

これだ!って思えて来た。

魚沼のお米ももっと輸出を本気でやってみてはいかがだろう?

私が農業法人作って、輸出すればいいのか~?なんて

獲らぬたぬきの~ナンとやら~。

現地で感じたこと。

①TPPで安いインディカ米も入ってくるが、ジャポニカ米はそれほど増えない。であろう。

②美味しいお米は世界で求められていてお米の輸出には可能性あり。

③果樹に関しては、検疫がクリアになれば大量に安いフルーツが輸入され、

日本の果樹農家はダメージが激しいのではないか。

④果樹でも高級なリンゴ、みかんなども駐在日本人向け、富裕層向けには輸出も求められている。

日本の農業の繊細さと、技術は世界に通用するものであるし、

日本の気候、土壌は素晴らしいのだと実感しました。

海外で日本の素晴らしさを改めて認識した今回の農業視察。

ますます、日本の農業応援タレントとして頑張ろう!と思った次第です。

さて、次回からは~海外で奮闘する日本のビジネスマンの登場です。