今年の桃米の新米 発売中です。
http://www7.ocn.ne.jp/~uokou/momo-mai.html
黒いお米の古代米。桃米。
今年は8月の長雨で収穫量は減ったものの、
稲刈りを遅らせて対応しました。
そしたら・・・とってもいいお米になりました。
黒いお米。アントシアニンがたっぷり。
しかし、たまに白いお米が混じっているのですが、それが目立つ。
品質の均一化をということで、白いお米を取り除く作業に入りました。
カラー選別機にかけるのです。
そしたら、籾殻を選別しないから、もう一度、もみすり機にかけて・・・
袋に詰めて、
移動してまたカラー選別機にかけて・・・。
お米の袋がふにゃふになるくらい出し入れしたの。
重かった力が欲しい
同じ中身に同じ袋をつかう。これが条件。
父が・・・
「色のついた米はもう嫌だ・・・」とポツリ。
いつも助けてくれる父ですが、今回ばかりは参ったようです。
ごめんね~・・
新しいことをするには、機械が必要。
機械は集落営農には補助金がでていたのですが、小規模農家には・・・手厚いとはいえない。
まったくないわけではないですが、基本自己責任。
利益は機械を買うと飛んでしまうのです。
先日、農機具メーカーさんとお話をしていたら・・
「今年は、機械を買って貰うより、買取が多かったんですよ」と。
つまり、廃業する農家が多かったと言う事。
高齢化、減反、米価格の値下がり・・・農業がビジネスになる!儲かる!という文字を見るたび
「本当だろうか?」と思うのです。
わたしの農業大赤字だし・・・
農林水産省の試算では、
原価計算で19年度、米の生産コスト・・・時給を出してみたら・・・
いくらだと思います?
なんと・・・179円だった・・・。
愕然とした・・・。
18年度が256円だから・・値下がりしている・・・!
こんなに安くて誰がつづけられるのだろうか?
所得個別補償だって、減った分だけ補填するってことで、儲けになるわけではないでしょ・・・
日本の農業は、兼業農家や年金収入のあるお年寄りに支えられている。
農業人口は289万人。
6割が65歳以上。
みなさん、スーパーに行ったら、安い米を選ぶでしょ。
経済状況が厳しいなかで、どうやって日本の農業を維持できるのか?
簡単な答えはないけれど、農業問題は消費者の問題と直結。
農的生活ではなく、農業を続けられる生産者をつくること、仕組みをつくること。
これが政治じゃないですか?
農機具メーカーさんは、
「補助金が出て大型機械を購入する手はずをしていたのに、
補正予算ストップで立ち往生している。どうなるのだろう?」と。
現場は混乱しています。
本当にこの国の農業は厳しい。
お米だけの話ではなく、野菜・果物も厳しい現実を抱えています。
結局、補正予算を見直して、概算要求が過去最高になった民主党政権。
財源は国債の発行・・・?これも国民への借金な訳だし・・・
私だって来年は続けられるか分からない・・・。
たまには、愚痴りたくもなるのよ。
それでも希望はある・・・と言うか、あって欲しい!
あ~最後は歌って寝ようかな・・・
「あしーたがある、明日がある~明日があるさ~」
・・・・眠れるかな・・?