桃米の新米が販売中です。
さて、今年で3年になる米つくりですが、新たな挑戦をしてみました。
同じ田んぼに2種類を一緒に植えてみたのです
桃米は黒もち米。
コシヒカリのような白いお米と受粉するとコシヒカリに黒ものが混じる。
そうすると・・・検査で等級が下がって、買取の値段が安くなってしまうのです
これは、農家にとって死活問題です。
桃米を始めて魚沼で作るときに言われました。
「黒いのが混じったらどうするんだ?」と。
もち米とうるち米は受粉しにくいとは聞いていましたが、
絶対混じらない方法を考えないといけなかったんです。
桃米の田植えの時期を1週間早めて、コシヒカリの花が咲く時期に花粉が飛ばないようにしました。
田んぼも畦を挟んで・・・植えたんですけど・・
大丈夫だった。
混じったりはしなかったのね。
一年目は本当に慎重に慎重に観察して作りましたよ。
今年は、新しい挑戦で、同じ田んぼに植えて受粉しないか試してみたんです。
こんな感じなんですよ。
右がコシヒカリ、左が桃米。
同じ肥料で同じ条件なのに、コシヒカリが倒れた。
それと、穂が出始めるころの8月、雨がつついて気温が上がらず、日照不足になったの。
すると、実が入らず茎だけが伸びてヒョロ~っとした稲になった。
その後、実が入ったため重さに耐え切れず、倒れてしまったのだ。
でも、今年のお米はおいしいですよ。
お米は寒いより、暑いときの方が被害が出ているみたいですよ。
出穂のとき35度以上になると、実がならなかったりするの。
温暖化は私達の食と直結しています。
今年は天の恵みで、収穫できました。
当たり前のようで、収穫できると言うことは特別なことなんですよね。
日本にいると当たり前でも、海外では草も生えないところが多いのです。
天の恵みに感謝して、新米を食べてみませんか?