稲刈りから一転して、今度はシンポジウムです。


本当の目的はこのシンポジウムにありました。


都会で、食に関わる仕事をしているプロが、


魚沼という場所にどんなイメージを抱いているのか?


田舎でこれが「良かれ」と思ってすることが、


都会の人には「これじゃないんだよね~」ってことが良くあるのです。


「ニーズとシーズのミスマッチ」と言われるものですね。


2004年の中越地震で、実家のある魚沼で被災をして、ふるさとの壊れた姿を見たとき


「大変なことになった。何かしなければ・・・」と思ったことが今の私を動かしています。


魚沼と言えばお米!・・・と農業をはじめ、地元の人と関わり、いいところも悪いところも改めて感じて


わかってもらうための努力をしなければ・・・と感じていたのです。


今回も、。東京の食のプロの勉強会「フードジャーナリスト会議」に参加していたことがきっかけとなり


「魚沼で会議を」と提案させていただきました。


主宰のわぐりさんも「面白いね~」って・・・実現への道です。


実は魚沼会議は今回が2回目チョキ


去年の春に開催し、(去年の6月のブログをごらんください・・・まだリンクの張り方が分からない・・・)


今度は秋を知ってもらおうということになったのです。



場所は、豪農の屋敷だった「目黒邸」

大桃美代子オフィシャルブログ「桃の種」Powered by Ameba-090913_161221_ed.jpg


重要文化財です。


かやぶき屋根の趣のある佇まい。


中は・・・



大桃美代子オフィシャルブログ「桃の種」Powered by Ameba-090913_161932_ed.jpg

大きな広間があり、ここがシンポジウムの会場です。


かまどや、囲炉裏がある前でのシンポジウム


テーマは「おもてなし」。


新潟は観光立県を目指して条例をつくっています。


観光に力を入れて、地域経済も活性化したいという思いがあります。


今年は、NHK大河ドラマ「天地人」があり、10月は、トキめき国体、


観光キャンペーンのデスティネーションがはじまり、勝負の時グー


他県の人が求める、おもてなしとは・・・?ということでシンポジウムになったのです。
大桃美代子オフィシャルブログ「桃の種」Powered by Ameba-090913_171304_ed.jpg

パネラーは右から


主宰のわぐりさん、元JTB会長の船山龍二さん、大桃、NHK解説員の合瀬宏毅さん


全国津々浦々に出かけていろいろな物を見ている方ばかり。


重要文化財である「目黒邸」の開催に


「こういう場所でのシンポジウムはいいね~」って言ってくださいました。


会場セレクトは魚沼の観光協会さん。


KさんYさん(市役所の方)バッチリです。


会場の皆さんはこんな感じ・・・・。


大桃美代子オフィシャルブログ「桃の種」Powered by Ameba-090913_165828_ed_ed.jpg

かまどをはさんでという不思議な光景。


重要文化財は、残すべき遺産ですから、


建物を傷つけでも、画鋲を打ってもいけないという規制があり、


なかなかイベントで使用するのが大変なのですが、


許可してくださったということに感謝ですラブラブ!

シンポジウムでは旅行界のドンの船山さんから沢山のキーワードが飛び出しました。


合瀬さんは海外と国内の旅行事情の違いと成功例など、


わぐりさんは語源ハンターとして全国を廻ったときの例などのお話。



私は、新潟県魚沼市のよい所、宝などを紹介。


会場からも「これもある!」という沢山のご意見をいただきました。


山菜、絶対儲けない店、あんぼ・焼くもち、ナス漬け、万年雪、あまんだれ・・・・


なんだか分からない人も多いでしょ?


実はね・・・魚沼の人がこんなに公の席でこんなに発言するとは思っていなかったんです。


奥ゆかしいのが新潟県人の気質なんですが、


世代別に、魚沼のいいところを感じていらっしゃる。


話はつきないのでそのまま懇親会へ


地元ごっつおうの料理が並びます。



大桃美代子オフィシャルブログ「桃の種」Powered by Ameba-090913_192002.jpg
魚沼の食は豊かだな~と感じます。


突然、「シンポジウムで出た、あんぼと焼く餅です」


大桃美代子オフィシャルブログ「桃の種」Powered by Ameba-090913_192923.jpg
なんと、会場で発言なさった人が、


わぐりさんが「食べてみたいな~」って一言で、家に帰って作ってきてくださったのです。


これぞ、おもてなし・・ですよね。


おもてなしとは、求める人に欲しいタイミングで出会いを作ることだと私は思っています。


その意識を持たせるために、外食産業では研修したり、イベントを開いたりしているわけですが・・・


魚沼の普通のおばちゃん達はそれが出来ている。


人間力の高い場所だと証明しているのです。


新潟・魚沼はやっぱりいいところだな~と実感し、


誇りに思ったフードジャーナリスト会議IN魚沼でした


皆さん、あんぼ・焼くもちを食べに魚沼に遊びにいらっしゃいませんか?