食の資格で、
「おさかなマイスター・アドバイザー」を取得し、
魚食文化、御飯で魚を食べようということを提唱している私。
築地市場に、買い物に出かけました。
場内の様子と中卸さんとの話の中から、景気を感じますが、
みんな不景気だって口をそろえていいます
リーマンショックで、なお冷え込んだと・・・。
築地場内の中卸は外食産業と直結。
小料理屋さんや、おすし屋さんを相手にしている小規模の中卸さんは売り上げ激減
企業でも、接待交際費が出ないなんてところも多くなっている
外食産業は大打撃。それに関わるところでも連鎖反応
築地の取引は1・2ヵ月後に入金で、毎月の経費は現金払い。
資金繰りが大変なところが多い。
年こせるのか?なんて・・・・本気で言ってます。
築地場内では、こんな風景を良く見かける。
![081108_092148.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/67/fc/10108484632_s.jpg?caw=800)
値札がついているんです。
築地は魚の目利き、プロ同士の場所で、
値段は長年の付き合いで、言い値でのやり取り。
あうんの呼吸って所があって、素人は入り込めないと思っていたの。
しかし、こうやって値段を明確にし、一般客に小売もしょうという中卸も増えてきている。
苦肉の策だけど、ここで一般客がいいがちなのが
「安くしてよ~」って言葉。
こんなこと言ったら
「帰れ~」って言われかねない。
魚のサの字も分からない奴が「安くしろ~だと~!」ってプロの琴線に触れてしまうのだ。
築地の魚は決して安くはありません。
秋刀魚一匹800円って!平気なの。
でもそれは、高級すし店や料亭で出されるような一級品。
お店はプライドを持って売ってます。
スーパーで広告の安売りでやるのとは物が違うわけ。
だから「安くして」なんて言ってはいけない。
その時は高くても、何回か足を運んで知り合いになれば、おまけも値引きも言わなくてもしてくれる。
それが、築地の人情なのだ。
知らない人にいきなり安くするほうが、よっぽど自信がないと思ったほうがいい。
これが、私が何度も築地に足を運んで感じたこと。
今回は築地で貝類を買ってきたの。
なかなか一般店では売ってないものだから奮発しました。
赤貝
つぶ貝、アワビなどなど・・・もろもろ少しずつ売ってもらいました。
貝は殻からはずしてくれます。
このつぶ貝。大物でした。
家族で食べるので、大きなものはいらないと言ったのですが、
「いい物だから」って
おススメは断ってはいけないのが築地。
買ってきた貝類は、大桃料理人がお刺身に!
真ん中がアワビ、平貝、つぶ貝、ミル貝、赤貝。
選んでもらったものは確かにおいしかった!まちがいない。
貝の肝もバター炒めをしたりして全部を楽しんだ。
ウニも箱買いしました。生産者もどこの物かも箱にシールが貼ってあった。
北海道の厚岸のものでした。
築地市場は変りつつあります。
一般客にも開かれた市場となっていくのかもしれません。
皆さんも一度いかれてみてはいかがでしょうか?
あ、築地に一般客が行く場合、9時過ぎがいいですよ。
忙しいと相手してもらえないから、一段落の9時過ぎがベスト。
クルマもターレーも往来が激しいから、
くれぐれもプロの仕事を邪魔しないように気をつけて。
築地の皆さん、今度は両親が行きたいと言ってますので、連れて行きます。
不景気に負けず、がんばりましょう