食の資格で、

「おさかなマイスター・アドバイザー」を取得し、

魚食文化、御飯で魚を食べようということを提唱している私。


築地市場に、買い物に出かけました。


場内の様子と中卸さんとの話の中から、景気を感じますが、

みんな不景気だって口をそろえていいますドクロ


リーマンショックで、なお冷え込んだと・・・。


築地場内の中卸は外食産業と直結。


小料理屋さんや、おすし屋さんを相手にしている小規模の中卸さんは売り上げ激減叫び


企業でも、接待交際費が出ないなんてところも多くなっている

外食産業は大打撃。それに関わるところでも連鎖反応ガーン


築地の取引は1・2ヵ月後に入金で、毎月の経費は現金払い。


資金繰りが大変なところが多い。

年こせるのか?なんて・・・・本気で言ってます。



築地場内では、こんな風景を良く見かける。


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値札がついているんです。


築地は魚の目利き、プロ同士の場所で、

値段は長年の付き合いで、言い値でのやり取り。

あうんの呼吸って所があって、素人は入り込めないと思っていたの。


しかし、こうやって値段を明確にし、一般客に小売もしょうという中卸も増えてきている。


苦肉の策だけど、ここで一般客がいいがちなのが

「安くしてよ~」って言葉。

こんなこと言ったら

カールおじさん「帰れ~」って言われかねない。


魚のサの字も分からない奴が「安くしろ~だと~!」ってプロの琴線に触れてしまうのだ。


築地の魚は決して安くはありません。

秋刀魚一匹800円って!平気なの。


でもそれは、高級すし店や料亭で出されるような一級品。

お店はプライドを持って売ってます。

スーパーで広告の安売りでやるのとは物が違うわけ。


だから「安くして」なんて言ってはいけない。

その時は高くても、何回か足を運んで知り合いになれば、おまけも値引きも言わなくてもしてくれる。

それが、築地の人情なのだ。


知らない人にいきなり安くするほうが、よっぽど自信がないと思ったほうがいい。


これが、私が何度も築地に足を運んで感じたこと。



今回は築地で貝類を買ってきたの。

なかなか一般店では売ってないものだから奮発しました。


赤貝

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つぶ貝、アワビなどなど・・・もろもろ少しずつ売ってもらいました。

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貝は殻からはずしてくれます。

このつぶ貝。大物でした。

家族で食べるので、大きなものはいらないと言ったのですが、

「いい物だから」って

おススメは断ってはいけないのが築地。

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買ってきた貝類は、大桃料理人がお刺身に!

真ん中がアワビ、平貝、つぶ貝、ミル貝、赤貝。


選んでもらったものは確かにおいしかった!まちがいない。

貝の肝もバター炒めをしたりして全部を楽しんだ。


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ウニも箱買いしました。生産者もどこの物かも箱にシールが貼ってあった。

北海道の厚岸のものでした。


築地市場は変りつつあります。

一般客にも開かれた市場となっていくのかもしれません。

皆さんも一度いかれてみてはいかがでしょうか?


あ、築地に一般客が行く場合、9時過ぎがいいですよ。

忙しいと相手してもらえないから、一段落の9時過ぎがベスト。


クルマもターレーも往来が激しいから、

くれぐれもプロの仕事を邪魔しないように気をつけて。


築地の皆さん、今度は両親が行きたいと言ってますので、連れて行きます。


不景気に負けず、がんばりましょうグー