昨年7月の記事です。

  この女性とはその後もずっとFBのメッセンジャーでやり取りを続けていました。

  その間、断薬にも至りましたが、体調は悪くなるばかり。

  メッセンジャーでのやり取り・・・と書きましたが、彼女が一方的に苦しさ、つらさを書き連ねてくることが多かったです。

 異国の地で、日本語が通じない環境で、日本語で訴えたい、何か吐き出さずにはいられない焦燥感、そして、絶望。

 「返事はいいので、とにかく書かせてほしい、書く先があると思うだけで、少しだけ救われる」と。

 それでもたまらず、「電話していいですか」と言ってきて、何度か電話で話したこともあります。

 電話に出た途端に泣き出して、しばらく嗚咽が続いたこともありました。

 不随意運動と片耳がまったく聞こえなくなってしまったことと、顔の筋肉の動きがおかしくなったことと、記憶力が落ちてしまったことと、娘に対する申し訳なさと、こんな薬を処方し続けた医師に対する憎しみと、そして、飲み続けてしまった自分の不甲斐なさと・・・。

 苦しみぬいていました。

 

「ただ、眠りたかっただけなのに、こんなことになるなんて」

「なぜ、あの医者は、説明してくれなかったのでしょうか」

「拷問です、人体実験です」

「もう54歳で、回復は難しいでしょう」

「死ぬまで苦しみ続けるんでしょうか」

「今の生活は人間の生活ではありません」

「死ぬことはできませんが、死にたくなります」

「もし私が死んだら、かこさん、書いてください、私がどれほど苦しんだか」

 

 毎日、複数回メッセージを送ってきていたのに、1月31日を境に、連絡が途絶えました。

 メッセンジャーを見ても、「オンライン」になっているときはなく、電話をしても出ません。

 いったい、どこに行ってしまったのか。

 ご主人は何をしているのか。

 スマホはまだ生きています。

 どこかの施設に入ったのか、入院をしたのか(強制的に)。

 それで家にスマホを置いていったのか。

 今は連絡の取りようがありません。

 どれくらいかかるかわかりませんが、向こうから、いつかまた連絡が来ることを信じて待つことにします。

 だから、彼女からもらったたくさんのメッセージは、まだ公開しないでおきます。

 

「ただ眠りたかっただけなのに・・・」

 彼女が何度も書いてきたこの言葉が私の中に残っています。

 ただ眠りたかっただけなのに、その代償はあまりに大きかったです。

 なぜ、こんな人生になってしまったのか。

 彼女が何か悪いことでもしたのでしょうか。

 確かに、重い荷物を背負っていました。

 ACといってもいいかもしれません。

 で、結局産後うつということで、服薬が始まりました。

 もし薬を飲まなかったら、どうなっていたのでしょう。

 薬によって救われた時も、きっとあったと思います。

 なら、医師はなぜやめ時を言ってくれなかったのでしょうか。

 悔やんでも悔やみきれない・・・何度もそう書いてきました。

 まだ14歳の娘さん、スケートをしているビデオを私にも送ってきました。

 ビデオを見ながら涙があふれたと書いていました。ごめんね、〇〇ちゃん、私は母親として何もしてやれない。