少し骨休めをしていました。

 活動を再開したいと思います。

 この間にも精神医療業界ではさまざまなことがあったようです。

 

ビバンセが正式に承認される

 まず、以前もお伝えしたADHDの薬とされるビバンセがついに3月26日に厚労省より塩野義製薬に対して製造販売の承認が為されました。

 http://www.shionogi.co.jp/company/news/2019/qdv9fu000001g8rt-att/190326.pdf

 また、それに先立ち、ビバンセカプセルの流通について寄せられたパブリックコメントも公開されています。

https://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000184982

 これを読むと、すでに承認は既定事実となっており、これはあくまでもご意見をうかがったというアリバイ作りに過ぎないことがよくわかります。それにしても、こうまで管理や世論を気にしなければならないような薬をなぜあえて承認する必要があったのか、素朴な疑問が湧いてきます。

 

 以下、ビバンセカプセルの添付文書です。

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/340018_11790B9M1023_1_01?fbclid=IwAR2C3zAMPoKfx6m5wM90Tuchw6dVXwywnFZAWWUgk4_v1A4vTm_YPrH8tJE

 

 この冒頭、赤字「警告」にはこうあります。

「本剤の投与にあたっては,患者又は代諾者に対して,本剤の有効性,安全性,及び目的以外への使用や他人へ譲渡しないことを文書によって説明し,文書で同意を取得すること。」

これによって患者や保護者はビバンセが覚せい剤原料であることを知らされることになります。つまり、こうした説明なしにビバンセが処方された場合は、厚労省へ通報すべき事態であるということです。これは患者側の「医師まかせ」という姿勢にも警鐘を鳴らすものです。

 

患者からの副作用報告の受け付け

 奇しくも同じ3月26日、厚労省は、これまで試験的に実施されたことはありましたが、正式に患者から直接、副作用報告を受けつけることなったと発表しました。

https://www.pmda.go.jp/safety/reports/patients/0026.pdf

 とくに精神科の場合、主治医は患者の訴える副作用をなかなか認めない傾向にありますが、この制度により患者が直接副作用を報告できるようになったことはひとつ進歩といっていいでしょう。

副作用で苦しまれた方、現在も苦しんでいらっしゃる方はぜひ報告してください。それが今後の医療への大きな貢献になります。

 

東京茶話会とゆうの会Part2のお知らせ

東京茶話会

◆日時 4月20日(土)午後1時~午後5時

◆場所 豊島区内の公共施設(メールで申し込まれた方に直接お伝えします)。

◆参加費 300

◆申し込み kakosan816@gmail.com   (かこまで)

 当事者が集まって、いろいろ話す会です。相談、アドバイス、情報交換。

ゆるいつながりですが、発見もあるかもしれません。

はじめての方もどうぞお気軽においでください。 

 

ゆうの会Part2

◆日時 3月30日(土)午後1時~午後5時

    4月25日(木)午後1時~午後5時

◆場所 杉並区内の公共施設(メールで申し込まれた方に直接お伝えします)。

◆参加費 300

◆申し込み chocolemoncakeあっとgmail.com (あっとを@にしてください)

お父さんお母さんの会です。

和室でほっこりしながら、いろいろお話してみませんか。

親御さんが元気になると、きっとお子さんにもいい影響があります。

こどもへの精神医療誘導が憂慮されます。こども用の向精神薬も次々承認されています。 

そうしたことも一緒に考えていければいいなと思います。

 

書評

 

 「サンデー毎日」4月7日号に『青年はなぜ死んだのか』の書評が載りました。伝えたかったことが伝わり、評者の方にはきちんとお読みいただいて、感謝しております。少しでも多くの方に、この精神医療の現実が伝わることを願っています。