1からの続き
ADHD薬について
ADHD薬は、ADHDに処方される為に開発された薬ではなく、開発が先にあり、あとから、この薬を何の疾患に使おうかと製薬会社が考えたものです。製薬会社は、ハーバード大学・児童精神科医ジョセフ・ビーダーマン(オーストラリア)に十数億円ものリベートを払い、ADHDにはこの薬(塩酸メチルフェニデート・日本でも東京都議会で問題になったリタリン)を使うことにしました。つまり、この人物によって、販売前からバイアスのかかった啓発が行われていたのです。 しかし、今年、ニューヨークタイムズに製薬会社との癒着が取り上げられ、捜査を受け、ハーバードを辞めさせられました。 児童精神科医として世界的権威であるビーダーマンは日本でも啓発を行っています。 |
ビーダーマンが主張する早期介入。 学校で問題児になり、スクリーニングなどにより引っかけられ精神科に丸投げされ、薬漬けにされています。(早期介入問題・これももう直ぐ問題になります。三重県でモデルがあります)。 日本がモデルにしているオーストラリアは、すでに酷い状態です。 米国では4歳の子にバイポーラ(躁うつ)と診断しています。 |
製薬会社との癒着について
アメリカのADHD学会に所属する学者は製薬会社と癒着していたり、またDSMの審査医の7割は癒着していると報じられ、現在、問題になっています。(DSMは科学的根拠がなく、多数決により決められている尺度です。薬を売る為の金のなる木とも言えるものです)。 |
長期服用について
長期服用者は寿命が短く・抗うつ薬に限らず副作用には自殺企図があり、薬が自殺を誘発するのは5倍以上(神経遮断薬)ということが判っています。 ナンシー・アンドリアセンは、向精神薬を服用すると単剤でも1年で1%脳が委縮すると時系列による研究を数年前に発表しています。(数百人の患者協力者による。日本は多剤ですから1%どころではありません。) |
全ての向精神薬を長期服用すれば、薬剤性うつに至ります。 |
精神医療の荒廃、いい加減さを訴える事実は、まだまだあるだろう。
そして、これらを読んだ、精神医療に詳しくない人たちは、どんな感想を持つだろうか。
しかし、たとえば、9月3日の読売新聞の「人生案内」――こうした記事を読むと、訴えるときに立ちはだかる壁はまだかなり厚いと思わざるを得ないのだ。
14歳の子供に心療内科受診をすすめる
中学2年の息子を持つ母親からの相談である。回答者は精神科医・野村総一郎氏。
「計画通りにいかなかったらどうしよう、人に嫌われたらどうしようって思いながら行動している」という息子。最近は「友だちに菌をうつすと嫌われるから」と何度も手を洗っているという。
それに対する野村氏の回答。
「このまま収まる可能性もあります。ただ、生活全体に著しく支障が出るようなら、心療内科への受診も勧めます。「医者にかかれ」という回答は人生案内になっていないとお叱りも受けますが、強迫も程度に応じて医療の必要性があることは申し上げておかねばなりません。」
あらかじめ批判を封じるような形で、結局は医者にかかれと言っている。中学2年、14歳で、心療内科を受診しなさいと言っているのだ。強迫性障害で心療内科にかかったら、どんな「治療」が施されるのか……。(そもそもなぜ精神科と言わず、心療内科を、と言うのだろう?)
大新聞で、大先生の野村氏がこんな回答をすれば、そうか、じゃあ、心療内科へ連れていこう、となるのは自然のなりゆき。
そして、世間もそういうものだと思い込み、精神的な問題は精神科(心療内科)にかかれば、解決してくれるものという固定観念をさらに補強することになる。
権威による洗脳。
専門家というのは胡散臭い。 しかし、向精神薬を長期服用しても大丈夫だというような医学的エビデンスはありません。
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