「28歳、娘の自殺」を読まれた方から以下のようなメールをいただきました。ご了解を得たので、紹介したいと思います。

 この方も近しい人を向精神薬服用中に自殺で亡くされ、現在は精神科医を相手に裁判を起こされています。(メールの内容は抜粋です)。




自殺学?

 かこさんの今日のブログを読んで強い憤りを感じました。N心療内科医と鑑定医のMさんへの応答に大変な欺瞞性を見る事ができます。

仮福真琴さんが言うように「精神科医はうそばかり」なのです。日本中でこう言った悲劇が連日繰り返されています。


今まで私が調べた限り、日本でも、海外でも自殺者が自殺する前に飲んでいた精神治療薬を調査研究し、公表したレポートは一つもありません。

精神科医は「自殺学(suicidology)」などと呼んで、いかにももっともらしい研究をやっているように見せかけていますが、自殺者が生前飲んでいた薬について調べて分析した精神科医や専門家といわれる人の報告書は何もないのです。そうです、ゼロなのです。


処方された薬について



この娘さんと私の婚約者との間で服薬していた薬に共通点が少しあります。それはロヒプノール 2mg  2錠とベゲタミンB 1錠です。それ以外に、私の彼女の場合、レキソタンというベンゾディアゼピン系の抗不安薬を服用していました。私の婚約者の場合は抗うつ薬は何も飲んでいませんでした。その代わりに抗精神病薬を多量に飲んでいました。


ロヒプノール(一般名:フルニトラゼパム、サイレースという販売名で売っているものもあるが同じもの)はアメリカでもイギリスでも使用が禁止されている強力な睡眠導入薬です。日本の添付文書では最大2mgまでしか投薬できない筈ですが、この女性の場合も、私の婚約者の場合も、mg錠を2錠、つまり合計4mgを処方されていました。ドイツでは許可されてはいますが1mg錠しか販売されておらず、処方量の上限も1mgです。日本人よりも体の大きなドイツ人でもです。ロヒプノールはベンゾディアゼピン系の薬でもあります。


ベゲタミンはベゲタミンAとベゲタミンBとありますが、量が違うだけで成分は同じです。日本の塩野義製薬が開発、製造、販売していますが、日本以外の国では一切販売していません。塩野義は海外でも当然販売したいのでしょうが、どの国からも販売許可がおりないのだと思います。強力な睡眠導入剤です。


同業のかばいあい

医療過誤の弁護士に相談すると、弁護士は精神科医に相談し、精神科医が仲間をかばうようなことしか言わないので、結局弁護士は取り上げてくれません。私は今の弁護士を見つけるまで10人の弁護士に相談しています。ですから私は協力医なしで、自分で徹底的に専門文献を調べて訴訟を進めています。




このメールを読んで、私は、いかにMさんの娘さんにひどい処方が行われていたかを実感することができた。にもかかわらず、いざ裁判となると、当事者は孤立無援、協力者を見つけることがいかに難しいか……それは身近な人を失った悲しみを二重にも三重にも深いものにしてしまうにちがいない。だから、多くの人が精神医療での被害をこうむりながら、結局は泣き寝入りすることになってしまう。

しかし、いまの精神医療は裁判でたたかれる必要があると思う。

こんなむちゃくちゃな処方をこれ以上まかり通らせないためにも。