大人のADHD、薬物治療で副作用リスク高い可能性 - 都医学総合研究所
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff334760d53bc742e3488680a0c5a24727c02338
面白い、じつにユニークな研究結果が発表されています。
前段をコピペします。
東京都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター長らの研究グループは、思春期以降に現れるADHD(注意欠如・多動症)では薬物治療によって精神病症状などの副作用が生じるリスクが高まる可能性があるとする研究成果をまとめた。症状の出現時期を丁寧に確認し、特に成人のADHD患者に対しては薬物治療を慎重に検討する必要があると指摘している。
あのー、一応、発達障害は「生まれつき」と精神医学は定義していませんでしたかね? それが「思春期以降に現れるADHD」というのは、どういうことなんでしょうか。
で、そういう人に対して、薬物治療(コンサータとかストラテラとかインチュニブとかビバンセですが、おそらく中枢神経刺激薬のコンサータとビバンセを指していると思われます)を実施すると、精神病を発症するらしいという研究結果です。
はー?
何を言っているんでしょうか。
そこまで言うのなら、それじゃあ、そもそもその思春期以降の人はADHDじゃなかったとかは考えないんでしょうか。
次のような言葉もあります。
「思春期発症のADHDは小児期に症状が出る従来のADHDとは異なる性質を持つ可能性が指摘されている。」
はー?
従来のADHDって何?
だから、その大人はADHDじゃないんじゃないの?
そもそも小児期のADHDもかなりいい加減な診断がなされている現実があります。この研究結果の文章を読むと、小児期のADHDには薬物療法の効果大みたいな印象を受けますが、そのこと自体怪しい言説。思春期以降の人がADHDと診断されて薬物療法を受けると、精神病のリスクが高まるというのなら、それはおそらく思春期以前の小児期でも同様の状況が起こっているような気がします(単に確率の違いでしょう)。
この西田淳志というお方は、十年以上前に、子どもの精神病の早期介入の研究に熱を入れていた人です。「それらしい子ども」を見つけ出して、薬物療法で精神病発症を「予防」するという、オーストラリアの先行研究をなぞった人。オーストラリアではそうした研究に対する批判が高まり、研究そのものが尻すぼみになりましたが、日本では形を変えて、亡霊のようにこういう人が再び表に出て来るわけです。
相当のうんざりものです。