金属パッチテスト(夏は出来ません) | ももせ皮膚科のよもやま

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ふつうの皮膚科医です。
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当院ではご希望の方に金属パッチテストを行なっております。

結婚指輪で大丈夫な素材を調べたい、口の中や皮膚病の原因が歯科金属によるものかどうかを調べたい、金属の矯正器具を入れても大丈夫かどうかを調べたい、など理由は様々です。

 

パッチテストの感度と特異度は70から80%と言われており、偽陽性・偽陰性があります。つまりは、検査で陽性に出ても実際触れても問題がない、もしくは検査で陰性だからといって100%安全ではない、ということです。あくまでも目安の検査になります。

 

16種類の金属を含んだ試薬とコントロールのワセリンを含めて17種類を調べます。下のように上腕の内側にテープでしっかり固定して皮膚と密着させます。暑い夏は汗で剥がれてしまうのでこの検査は行なっていません。

 

貼ってから2日後に剥がして1回目の判定を行います。

 

その翌日に2回目の判定を行います。

 

さらに1週間後に3回目の判定を行い検査が終了します。

 

固定のテープでかぶれたり、この方のように陽性にでると結構痒みがあります。判定が一通り終わるまで痒み止めを塗ることは出来ませんので1週間は耐える必要があります。また、陽性に出たところが色素沈着となり残る場合があることもこの検査の難点です。

 

週に4回お越し頂く必要があるため、休診日との兼ね合いで水曜日と土曜日に検査を行なっています。