◇土曜 医師1名診療日
●8/10(土)午前
手島院長1名での診療のため、混雑が予想されます。
◇院長休診
●予定なし
ご不便をおかけし大変申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
夏季休診につきましては、下記のお知らせをご覧ください。
当院の夏季休診は、8月末に設定しております。水曜、日曜、祝日は定期休診日です。
8/28(水) 休診
8/29(木) 休診
8/30(金) 休診
8/31(土) 休診
9/1(日) 休診
9/2(月) より通常診療
こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
昨日ご紹介したこちらの検査薬
「汎発性の手足口病か、水ぼうそうか迷うときのスグレモノ!」
と書きましたが、他にも役立つ場面のひとつとして
「帯状疱疹か、広範囲の単純ヘルペスか迷うとき」
が挙げられます。
帯状疱疹は、体内に潜んでいる水ぼうそうウイルスの再活性化で発症する病気。
身体の片側に、神経の支配領域に添って多発する小水疱が特徴です。
一方の単純ヘルペスも、神経節に潜んでいる単純ヘルペスウイルスが活性化して出現する水疱が特徴的。
通常この水疱は、帯状疱疹のそれとは異なり「唇の一部(口唇ヘルペス)」「陰部の一部(性器ヘルペス)」などのように小範囲に固まって出現します。
しかし、アトピー性皮膚炎のように皮膚のバリア機能が低下している患者さんでは、この単純ヘルペスウイルスが原因で、水疱が広範囲に出現することがあります。
これが『カポジ水痘様発疹症』です。
カポジ水痘様発疹症は片側にとどまらずに広がることが多く、その場合の見分けは難しくありませんが
発症の比較的初期で、まだ範囲が狭いうちに診察したときには、診断に迷うことがあります。
どちらも同じ抗ウイルス剤で治療可能なのですが、帯状疱疹のウイルスは単純ヘルペスウイルスよりも薬への感受性が低いため、3倍量の薬を2日長く内服することになります。
出来れば、お薬は必要量を適切に処方したいところ。
そんな時、この検査薬があると、帯状疱疹 or Not が明らかになります
水疱膜をちょこっと取って、綿棒で拭うだけの検体採取で診断が出る手軽さもありがたいこちらの検査。
濫用は勿論避けるべきですが、適切に利用して、適正な治療につなげたいと思っています