当院の夏季休診は、8月末に設定しております。水曜、日曜、祝日は定期休診日です。
8/28(水) 休診
8/29(木) 休診
8/30(金) 休診
8/31(土) 休診
9/1(日) 休診
9/2(月) より通常診療
こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
今年は手足口病の当たり年だそうです。
手、足、口だけでなく身体や四肢にも発疹が出る場合が多いとも聞くので、こちらと同じようなタイプの手足口病が流行っているのかもしれません。
この記事のPVが多いのもその影響かと
当院ではこの夏それほど手足口病を見かけないものの、いつ来てもおかしくはないと心構えはしておりました。
で、先日来院されたのが「昨日から急に増えてきた湿疹or虫刺され」という主訴の、中学生の患者さん。
拝見すると、首、身体、腕、脚にたくさんの小さな水疱。口周りにはあまり発疹はなく、手のひらには数カ所ポチポチと。そして、水ぼうそうにかかったことはない、とのこと。
見た感じと既往歴からは水ぼうそうを疑いますが、↑のようなタイプの手足口病も流行しているこの夏、どちらであっても不思議なし。
どう診断する?
と迷った時に、大変役立つ検査が実はあります。
それが『デルマクイックVZV』。
マルホホームページより
水疱を数箇所つまみ取り、中の液を使ってこの検査を実施すると
「そこに水ぼうそうウイルスがいるかどうか」
が10分以内に判明するというスグレモノ。
余談ですが、帯状疱疹と水ぼうそうは同じウイルスによる感染症なので、帯状疱疹の発疹かどうかの診断をする時にたいへん便利な検査薬でもあります
今回受診した中学生の患者さんにも、こちらの検査を行ったところ、即座に水ぼうそうの確定診断が出ました。
もともと水ぼうそうのワクチン接種は済んでおり、発症初期でのご来院なので、抗ウイルス剤を5日間内服すれば、痒みや水疱も悪化せず綺麗に治りそうです。
お大事になさってください
手足口病と水ぼうそうでは、治療内容も登園登校停止期間も全く異なります
しっかり鑑別をつけるのに有用な方法が増えてくれて、本当にありがたいことです。