関口洋平著『「イクメン」を疑え!』 | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

 

■てしまクリニック 4月の診療について

◇土曜 医師一名診療日

●4/27(土)午前
手島院長一名での診療のため、混雑が予想されます。

 

ご不便をおかけし大変申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 

こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまですニコニコ


SNSの友達は、私にとっての良き『本ソムリエ』でもあります。中には、読んでいる本の4割くらいはこのかたの紹介なんじゃないかと思うくらいのひともいて、これはもう読書コンシェルジュ代を払わねばならないのではと思うほど笑い泣き


こちらの本もそんなコンシェルジュから紹介された一冊。



とても読み応えのある新書でした真顔


これまで「イクメン」という言葉に対して抱いていた、なんとも言えない違和感の理由が説明された気がして、スッキリキラキラ


クリニックに、お子さんの来院に付き添っていらっしゃるお父さんがたは、別に「イクメン顔」することもなく、普通に「父親」です。


そこにケアすべき存在がいるから

今ここにいる自分は、ケアすることができる大人だから、やる。

それだけ。


本の『おわりに』の一文が、たいへん心に響きました。


“育児は楽しいものでなくてもよい。仕事の役に立たなくてもよい。そして男性がひとりでケア労働の重責を担う必要もない。「イクメン」という言葉に含まれた余分な価値観をふるい落とし、子どもをケアすることそれ自体が持つかけがえのない意味に向かい合ったとき、私たちははじめて「父親」になるのではないだろうか。”


父親に限らず母親に対しても


育児はキラキラした楽しいものでなくてもよいし、仕事の役に立たなくてもよい。

ひとりでケア労働の重責を担う必要もない。

「母性」という言葉に含まれた余分な価値観はふるい落とし、さまざまな人の手を借りて、青息吐息しつつもどうにかこうにか、子どもをケアしてひとりの人間に育て上げる。


そのこと自体に価値があるのだと、言ってもらえた気がしました。


男性の著者が、このような研究をすることにも大きな意義を感じます。


時代を、前に進めていきたいと改めて思いました。