《症例写真》50代男性・爪水虫の内服治療〜モチベーションの上がる治療を〜 | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

 

■てしまクリニック 7月の診療について

7/21(金)午前診療 受付時間変更

都合により、受付時間を9:30~12:00に短縮いたします。

午後は通常通り、手術・施術のみの完全予約制です。

急な変更となり申し訳ありませんが、ご来院の際はご注意ください。

 

7/22(土)午後〜26(水) 夏季休診

上記期間、クリニックは休診いたします。

7/27(木)より通常通り診療します。

 

こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまですニコニコ

 
爪水虫の内服治療が、大変有効です。

内服に伴い生じる血液検査の数値変化(主に肝機能系)についても

治療経験の豊富な施設から

「これくらいは大丈夫ですよ」

というアナウンスメントが出てきていることで

処方する側としても闇雲に心配しなくて済むようになってきました。

 

ガイドラインでも、爪白癬に対する内服抗真菌剤の推奨度は

 

特に、一番新しい内服薬(と言っても発売開始からすでに数年経過)のホスラブコナゾール(商品名ネイリン)は

効果の実感が早いのが魅力のひとつ。

 

たとえばこちら、50代の男性下差し

 

 

左2趾の爪の根元に著明な白濁と肥厚があり、顕微鏡検査で爪白癬と診断しました。

 

患者さんのご希望を確認し、ホスラブコナゾールの内服治療を開始。

 

4週間後の写真がこちら下差し

 

 

遠まきだとちょっと分かりにくいので

2趾を拡大して比べてみましょう。

 

←治療開始前

→内服開始後4週間

 

 

患者さんはこの変化をご覧になって

「お薬高くてビックリしたけど、根元のほうから明らかに綺麗になってきたのがよく分かります。嬉しいものですね!!」

とおっしゃってくださいました。

 

治療効果の実感は、患者さんのモチベーションupに大きく寄与しますキラキラ

その後もしっかり内服してくださり、12週間の内服期間を終え、4か月後の写真がこちら下差し

 

(4趾の変色はたくさん歩いた後の爪下出血によるものです)

 

患者さんは、すっかり綺麗な爪に戻った足を見ながら

「こんなに短期間で治ってよかった。治療した甲斐がありました。」

と喜んでいらっしゃいましたひらめき

 

爪水虫の飲み薬は決して安くはありませんが(健康保険3割負担のかたで3ヶ月約2万円)

効果の微妙な塗り薬を、手間暇かけて長期間塗るのに比べたら、金額的にも時間的にもコストパフォーマンスはけして悪くない治療だと思います。

 

「しっかり治してしまいたい」

そう思ったときがタイミング。

 

お近くの皮膚科で、相談してみてくださいねニコニコ

【爪水虫(爪白癬)の内服治療】(保険適応)

《注意点》
*事前に診察と顕微鏡検査による確定診断が必須。
*内服開始前に血液検査で健康状態を把握。
*ボスラブコナゾールの場合、1日1回1カプセルを12週間継続して内服。
*途中、必要に応じて血液検査を実施。
*内服終了後も半年間定期的に経過を観察。

《副作用》
肝機能障害、腹部不快感 他