院長休診および特別休診の予定はありません。
また、当院は水曜及び日祝日が休診日です。
3/21(火)春分の日
は休診しておりますので、ご来院の際はご注意ください。
こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
これまで明文化はしていませんでしたが
てしまクリニックでの、自費の施術の対象年齢は
中学卒業後の4月からとする
と、決めることにいたしました。
自費の施術の中でもピアス孔の作成については、低年齢での問い合わせが時々あるため
「中学生以下は保護者の承諾があっても対応していません」
と、既にはっきり書いています。
ただ、それ以外の施術、例えばシミ取りやホクロ除去についてはこれまでほとんど相談されることが無く、正直なところ考える機会自体がありませんでした。
ところが、ここ数ヶ月の間、小学生や中学生のお子さんの、顔のホクロ除去の希望が立て続けにありました。
もちろん、ホクロと言っても様々です。
拡大鏡で、悪性の可能性の有無を確認するのは当然として、それが良性であっても形成外科医の見地から、低年齢のうちに取るのが妥当と判断すれば、手術を勧める場合もあります。
ただ、このところ受けた相談が
「顔のほくろを取りたい。小さいものまで含めて全部。」
という内容だったため、診察を終えてから改めて、考えこんでしまいました。
低年齢の患者さんのその希望に応えることは、正しいのだろうか
そんな疑問が私の中に湧いてきたからです。
「医学的なニーズの無い、整容的な不具合(と、自分が感じていること)を、自費診療という方法で解決する」
という経験を、その低年齢でさせていいものか。
そして、その年齢で治療を受けるということは、保護者がそれを後押しすることでもあります。
その価値観を幼い心に刻み込むことのリスクを思い、私は不安を覚えました。
幼いこどもでも
「ホクロが無ければいいのに」
と思う、その気持ちは他人が止められるものではありません。
でも、周りの大人は
「じゃあ、取っちゃえばいいじゃない」
という、一見物分かりのいい後押しをする前に
「ホクロがあっても無くても、あなたはあなたで良いんだよ」
というメッセージを、まずはその子に注いで欲しいと思うのです。
注いで注いで
「このままでいいのかな」
と、その子が思えるくらいに。
いつか大きくなったその子がまた
「ホクロを取りたいな」
と思う日は来るかもしれません。
でも
「そのままでいいと言われたけれど、やっぱり自分は取りたいな」
と決断して、自分でしっかり説明を理解して、リスクも引き受けて施術を受けるのが大事なことだと思うのです。
高校生になった途端に、そのような理解力がつくわけでも無いことは百も承知ですが
少なくとも、中学生以下のこどもには、早過ぎる。
そう感じている自分がいる以上、やはりきちんと線は引くべきだと考えました。
今後、当院では、中学生以下の患者さんの自費施術は承らないことといたします。
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
「ホクロが無ければいいのに」
が入口になって
「目が二重ならいいのに」
「鼻が高ければいいのに」
「小顔ならいいのに」
そんな、果てしない階段を登り続けずにいられないようなひとを作る手助けを、私はしたく無いのです…