少しずつ、少しずつ | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

 

■てしまクリニック 2月の診療について

●院長休診日
2/16(金)   午後
手島院長は休診し、非常勤医師(形成外科医)が診療いたします。

●臨時休診日
2/27(月)午前

午後は通常通り(15:00~18:00)診療いたします。

ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

また、当院は水曜及び日祝日が休診日です。

2/11(土)建国記念の日

2/23(木)天皇誕生日

は休診しておりますので、ご来院の際はご注意ください。

 

こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまですニコニコ

 

昨日に引き続いての、診療コラム的記事です。

昨日の記事はこちら下差し

 

 

さて、たくさん受診されるケガやヤケドの患者さんの中には、治るのにある程度時間を要するかたもいらっしゃいます。

 

医師歴20年超の経験のお陰で

ケガをした状況を問診したり、

目の前の患者さんの状態を診察したりすることで

ある程度の経過の見立ては私なりに付けられます。

亀の甲より年の功ってやつです泣き笑い

 

先行きの予測については、初診の段階で分かることもあれば、

治療をしていく中で徐々に分かってくることもあります。

 

患者さんにとって一番の関心ごとは、その傷がどれくらいで治るか、という点に尽きると思いますが

その「治るか」という言葉には多くの場合

「傷跡が消えるかどうか」という意味も含まれています。

 

だから、私のわかる範囲で、傷跡の見立てもできるだけお伝えするようにしています。

 

ただ、最終的な傷跡の状態に至るには

軽いものでも数か月、重いものだと数年を要します。

患者さんを見ていて感じるのは、結局どれだけ私が説明しようと

実際に傷跡が落ち着いてくるまで、患者さんの心配は続くんだな

ということ。

 

どれだけ心配するかは個人差も大きいし、

心配するなと言っても心配なものは心配だろうから

私ができるのは、その時その時に「今ココでやったほうがいいこと」と

「これから先どうなりそうか」を伝えて差し上げることくらい。

 

患者さんは、この先やった方がいいことを先取りしたがることも多いけれど

やることが多すぎてしんどくなるのは本末転倒だし

何より、傷跡の心配が最優先の生活は楽しくないんじゃないかと思うので

少し忘れたくらいのテキトーな距離感で取り組んでほしいなと

 

そんな風に思ってしまうのは、形成外科医としては意識低すぎるのかもしれません笑い泣き

 

でも、体はよくしたもので、傷跡は、日にち薬でよくなっていくことがほとんどです。

 

そうすると、最初はとってもとっても心配して、

私が、1週間後で良いですよ、と言った2日後に受診したり

1か月後で良いですよ、と言っても2週間後に受診したりしていた患者さんが

傷跡が落ち着いていくのにしたがって

次は2カ月後で、と言った後

「すみません。忙しくて。」

と申し訳なさそうに3か月後に受診されたりするようになります。

 

そういう患者さんを見ていると、

傷跡から解放されつつあるのだなと感じて、心から

よかったな

と思います。

 

少しずつ、少しずつ、自分の手を離れていく姿を見る喜びが、医者という仕事の醍醐味のひとつなのかもしれません。



今日は賑やかな柄ルンルン