オンライン講座から~ケイセイ外科とセイケイ外科~ | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

てしまクリニック 8月の休診案内8/21(土) 院長休診
クリニックは非常勤医師2名(形成外科医)での診療となり、ピアス孔作成を含むすべての自費診療は承れません。

 

こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまですニコニコ

 

てしまクリニックは、本日まで夏季休診。明日から診療を再開いたします。

 

昨日は、こちらの記事で紹介したオンライン講座で

中高生の皆さんを対象に、仕事の話をさせていただきました。

下矢印

 

「お医者さん」といえば、幼稚園児でも知っているくらい認知度の高い仕事です。

 

だがしかし

 

『形成外科』って何ぞ

 

と思うひとは、まだまだまだまだ多いのではないでしょうか。

講座のしょっぱなでは、そんなところから説明いたしました。

 

うちのクリニックに初めてお出での患者さんの中には、開院9年となる今でも

「ここ整形外科ですよね!?」

と言いながら受付されるかたが年に数人いらっしゃいます。
 

受付スタッフが

「いいえ、こちらは『形成外科』でして...」

と説明しても

 

「え?セイケイ外科と違うんですか?」

「はい、ケイセイ外科のクリニックでございます。」

「ええと、足をくじいたんですけどそういうときは」

「セイケイ外科、ですね。やっぱり。」

「それでこちらは」

「ケイセイ外科です。」

 

.....というような、隣の診察室で小耳にはさんだ私のほうが

「どっちやねん笑い泣き

と混乱しそうなやりとりが繰り広げられることもたまにあったり。

 

紛らわしいことこの上ない。

 

講座を聞いてくれる皆さんにもそのあたり解説しておきたいなと思いました。

 

まず、整形外科は

「骨・関節」などとその周囲の「筋肉」、それらを支配する「神経系」からなる『運動器』の障害を

機能的改善を重要視して治療する外科です。

なので、主な治療の対象は、背骨と骨盤というからだの土台骨と、四肢。

 

一方、形成外科は

生まれながらの異常や、病気や怪我などによって生じた身体表面の、見た目のよくない状態を治療する外科です。

見えないところの治療にも携わりますが、やはり基本的には体表面を相手にする科。

『見た目』で勝負するので、治療対象は頭や顔面を含めたからだ全体に及びます。

 

整形外科と形成外科がオーバーラップする領域もありますが大まかな区分としては上のような感じ。

 

皆さんふむふむと聞いてくださいましたが

実際ケガするときって

 

転んでぶつけて関節腫れて歩くと痛いし擦り傷もひどい

 

なんてことも、珍しくありませんよね。

そんな時は、クリニックの数としては形成外科よりも整形外科の方がずっと多いので

まず整形外科で骨や関節が大丈夫か診てもらったらいいと思います。

軽くて問題なさそうな擦り傷なら、整形外科でも手当してくれるはず。

 

骨も関節も大丈夫だけれど、表面のケガは問題アリと整形外科の医師が判断すれば

「形成外科や皮膚科でも診てもらうといいですよ。」

とコメント付きで診察終了するかもしれません。

 

実際、当院近隣の整形外科さんから、そんな感じで紹介されて受診する患者さんも少なくありません。

 

響きは紛らわしい整形外科と形成外科ですが

互いに補い合って、患者さんに良い医療を提供できるのが大事ですねウインク

 


講座終了時の集合写真ルンルン


今回の講座は本当に内容が多岐に渡ったので

参加者の皆さんは聞くの大変だったかもしれません。


そのぶん、ネタの宝庫でもあり、次回も内容ピックアップしてお伝えしたいと思います。


 

 

てしまクリニック診察予約システム変更予告2021年9月より、自費診療の診察は事前日時予約制になります。
詳しくは8月下旬ごろ、クリニックHPのお知らせに掲載いたします。
受診予定の方はご確認のほどよろしくお願いいたします。

下矢印こちらの記事もご覧ください