こんにちは。
もものマークのクリニック 院長手島です
美容業界において、その強力な美白作用を知るものはいないハイドロキノン。
ハイドロキノンには、メラニン色素の合成に関与する酵素の活性を抑制したり、メラニン産生細胞そのものを減少させたりする作用があり、シミやくすみを薄くするのに効果を発揮します。
栄枯盛衰の激しい美容治療の世界で、今なお美白成分として確固たる地位を守り続けていることからも、その実力をうかがい知ることができます。
てしまクリニックでも、開院当初からハイドロキノン美容液は取り扱っています。
が
販売前には必ず、医師の診察を受けていただくようにしています。
「え、医師の診察が必要ってことは、診察料を取られるってこと?
化粧品を買いたいだけなのに!!」
と、思うかたもいらっしゃることでしょう。お気持ちお察しします。
しかしながら、このハイドロキノン。
使い方を間違うとかえってお肌の状態を悪化させてしまう危険もある、なかなか乗りこなすのが難しい車のような一面があるのです。
短期的な副作用のひとつとしては『皮膚刺激症状』が挙げられます。
ハイドロキノンを塗ったお肌にかゆみや湿疹などの皮膚炎症状が出現し、ひどい時には赤くはれてしまうこともあります。
こうした症状は、もともと肌荒れがあるかたや、肌が薄くて弱いかたで生じやすいため、診察で必ず確認しています。
心配のある場合には、必要に応じて、事前にかぶれの有無を確認する『パッチテスト』をおすすめしています。
また、ハイドロキノンを長期間使い続けることで『白斑』という肌の部分的な色素脱失の報告もあり、適切に休止期間を設けることも大切です。
もう一つ、ハイドロキノンを使用中に気を付ける必要があるのが、紫外線。
ハイドロキノンを塗った肌を無防備に紫外線に暴露すると、かえってしみやくすみが濃くなることも分かっています。
このため、ハイドロキノン入りの化粧品は基本的に夜1回の使用とし、日中は必ず日焼け止めを使用して頂くようにお願いしています。
そして、これはハイドロキノンに限った話ではないのですが
「しみやくすみが気になります」
とおっしゃるかたのお肌を実際に診察すると、状態は非常にひとそれぞれです。
美容液が効きそうな場合もあれば、いやいや、この人の悩みにはそれじゃ意味ないよ、という場合もあります。
そこをきちんと診断して、なんならご本人のご予算も含めて優先順位を検討し、適切な治療を提案するのが医者の役目だし、責任でもあると思うのです。
効果のあるものを、その実力がきちんと活かせるかたちで、必要なひとに届けるために
診察の必要性をご理解頂けると嬉しいです
今月から、ハイドロキノン4%配合クリームを、新たに取り扱うことにいたしました。
マスク生活で悪化したスタッフの肝斑が改善したこと、使用感の良さ、また5gという短期間使い切りに適したサイズ感が採用の決め手となりました。
1本2000円(税別)です。
自費の美容相談を受けられた患者さんには、医師が適応を判断して、随時勧めさせていただきますね
美容相談の診察料は、初診3000円(3年間有効)、再診1000円です(税別)。
注意: お顔全体ノーメイクでの診察となります!
美容相談の初診や、前回受診から1年以上経過しているかたは、診察日時をオンラインもしくは電話でご予約可能です。
詳しくはこちらの記事をご参照ください
待合室の混雑緩和のため、どうぞご利用ください。