こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
ピアスの穴あけにまつわるあれこれの記事、4回目です。
1回目はこちら【ピアスあれこれ①】穴あけこんな感じ
2回目はこちら【ピアスあれこれ②】穴を開けるその前に
3回目はこちら【ピアスあれこれ③】穴を開けたらその後は
今回は
穴開け用のピアスを外すときと、その際に当院で実施している説明
を記事にいたします
① ピアッシング後2か月を経過したら穴あけ用ピアスは外す
ピアッシングの際に「2か月間は外さないでください」とお願いすると、今度は
3か月も4か月も入れっぱなしのままにしてしまうかたがいらっしゃいます
開けた後からピアス穴の周りは洗うように、お伝えしてはいるものの
これ、やってみると分かりますが結構難しいのです。
特に、裏面はよく見えない上に、キャッチの形も多少入り組んでいるので、汚れがたまりがちです。
結果、長期間入れたままにすると、穴の周りは不衛生になりがちです。
2か月過ぎたら外して、何もついていない状態で耳たぶをしっかり洗う機会を適切に設けるのは
感染やかぶれを防ぐ上で大事です。
② 穴あけ用ピアスは、外したら捨てるべし
穴あけ用のピアスは使い捨てです。
ここ、間違っている人本当に多いので、特大フォントで繰り返します。
穴あけ用のピアスは使い捨てです。
穴あけ用なので当然先端は鋭利になっており、これを再利用すると間違いなくピアス穴を傷つけます
なので、一度外したら速攻ゴミ箱へポイしてください。
③ 穴あけ用のピアスが外しにくい時にはクリニックを受診すべし
「ピアスが外せなくて恐くて....」という理由で①に書いたように3か月以上経過してから来院するかたが少なくないのですが
正直なところ
困った時点ですぐ来ようよ
というのがこちらの本音。
皆様それぞれお忙しい毎日をお送りで、たかがピアスに時間を割くのも....と思われるのかもしれませんが
トラブったら、その回復のほうが時間かかります。
てしまクリニックでは、当院でいれた穴あけ用ピアスはもちろん、他院で入れてもらったものの外せないという場合にも対応いたします。
ピアス外しをご希望のかたは、その後入れたいアクセサリーピアスを必ずご持参ください。
この時期の穴は、放置しているとすぐにふさがってしまうので、新しいピアスに入れ替える必要があります。
ピアス外しには自費診療の診察料1000円(税別)がかかりますが
当院でアクセサリーピアスをお買い求めの場合はサービスで入れ替えを実施しています
④ はじめは素材の確かなものを
安いピアスには安い理由があるわけで、ニッケルやクロムなど、原料としては安く、かつ金属アレルギーを起こしやすい素材が含まれていることが少なくありません
高けりゃ大丈夫、と補償できるわけでもないのが難しいところですが(ゴールドにアレルギーのあるひともいらっしゃいますし)
選ぶのであれば「金属アレルギーをおこしにくい」などの文言が明記されているものにするのが無難です。
⑤ 飾りも軸もシンプルなものを
ピアスの飾り部分が大きかったり、形が凸凹していたりすると、着替えのときなどにピアスを引っ掛けてしまう可能性が増します。
また、軸も、細すぎたり曲がったりしているものだと、穴に入れるときにチクッと刺してしまいやすくなります
ピアスの穴も未熟で、また、扱う人間の側も不慣れな時期は
飾り部分は丸くひっかかりのすくないもの
軸は太めでまっすぐなものを選んでおくのがおススメです。
⑥ ピアス穴にトラブルが生じた時は、放っておかずにすぐ受診
てしまクリニックでピアッシングを受けたかたには
ピアス穴に、かゆみ、痛み、腫れなどの症状が出現したときは、こじらせる前に受診しましょうね
とお話しています。
トラブルが生じてすぐの時期なら
患者さんから伺うお話(いつ、どんな風に始まって、どんな症状があるのか)と
患部の視診や触診で、原因の判断が比較的容易に行えます。
また、開けた穴は維持したまま、症状の改善を図ることも多くの場合可能です。
炎症をさんざんこじらせた後だと、一筋縄ではいかない場合が大半なので、できれば早めに相談してほしいなと考えております。
【ピアスあれこれ】シリーズ、次でひとまず最終回の予定。
次は、ピアストラブルに関するてしま個人の考え方と治療方針について、思うところをつらつらと