こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
ピアスの穴あけにまつわるあれこれを、連続で記事にする自分的チャレンジの3回目。
1回目はこちら【ピアスあれこれ①】穴あけこんな感じ
2回目はこちら【ピアスあれこれ②】穴を開けるその前に
今回は
穴をあけた患者さんにこんな説明をしていますよ
という内容。
① 穴あけ用のファーストピアスは2か月経過してから外す
ピアスの穴あけは「わざと耳たぶに貫通層を作り、そこをトンネル状に上皮化させる」という、なかなか荒っぽい所業です
基本的に、生き物の体には防御反応として
「傷ついた部分はいち早く塞ぐ」
というプログラミングがなされているので
途中でファーストピアスを外せば、穴はあっという間に閉じます
ファーストピアスを入れておく期間をどれくらいに設定しておくかは、クリニックによって様々で、国内で統一された決まりがあるわけではありません。
私は、自分の診療経験に基づいて2か月を妥当な長さと考えていますが、そうでない医者ももちろんいるでしょう。
もっと早く外したい、という事情のかたもいらっしゃるでしょうが、穴を開けたクリニックの方針に従い、指示された期間を守っておくのがご自身のためではないかと思います
② 入浴・シャワーの際、ピアス部分を良く洗浄する
穴から微妙にしみだしてくる浸出液や、健康な皮膚からはがれてくる古い角質が、ピアス穴の出口にたまって蓋のようになると、感染の原因になります
流水でよく洗い流し、それでも汚れが付着している感じがするときには、ベビー用綿棒の先にワセリンをつけて、穴の周りをお掃除してみるのもよいでしょう。
ちなみに、入浴も洗髪もピアッシング当日からOKですが、石鹸やシャンプーがピアスホールの周りに残らないよう、しっかりと洗い流してください。
③ ピアス部分はいじらず、安静に
ピアスを気にして頻繁に触ると、感染の危険が増します。洗うとき以外は、触りすぎないようにしましょう。
また、髪をタオルで拭いたりブラッシングしたりするとき、着替えのときなどに、ピアスを引っ掛けないように注意しましょう。
今の時期だと、マスクの付け外しのとき「あ痛ッ!」とならないように気を付けて。
④ 美容院関連について
ヘアカラーやパーマは薬液の刺激が強く、美容院での施術中はカバーなどで保護されていても、自宅で洗い流しの際に影響が及ぶ懸念があります。なので、ピアッシング後6週間は控えてください。
ヘアマニキュアの薬剤は刺激が弱いので、特に制限していません
⑤ 水泳・サウナ・温泉などについて
プール、海水浴、サウナ、岩盤浴、温泉は、ピアッシング後6週間は控えていただいています。明確なガイドラインは世の中見渡しても見当たらないので、この辺りは私の判断で決めています
【ピアスあれこれ】シリーズ、次回に続きます。
次は、穴あけ用のファーストピアスを外すときと、外した後の注意点について