こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
私はあまり皮膚にトラブルの生じない、割合お得な肌質なのですが(それは化粧しないおかげ、と思っているけどまた別の話なので置いておく)
1年ほど前、左のこめかみに珍しく、腫れた吹き出物が出来ました。
腫れたニキビは絶妙なタイミングと適切な道具のチョイスで、炎症の『芯』みたいなものを取り除けば、ひどい跡にはならずに治ります。
自らの経験を活かして、たまにできる自分の吹き出物は、ことごとく早期に撲滅してきたわたしなのですが
1年前のやつは、場所が悪かった
うまく処置できず、なんとなーく炎症が長引いて、小さな「しこり」が残ってしまいました。
といってもホントに小さいやつです。米粒大くらい。
ただ、これが疲れた時などに少し腫れたり、ジクジクしてきたりと
なかなかに鬱陶しい
何とか自分で処理できないものかとあの手この手で数回頑張ってみましたが(シュールなので詳細は割愛)
ダメだこりゃ
とあきらめて
医局の後輩ちゃんに手術をお願いしました。
で、今日がその当日。
左眉毛の外側の、このちょっと茶色くなっているのが例のブツ。
顔面のこの位置ってね、自分が手術する立場だと
うわ、ちょっとやだなあ
という場所です。
なぜなら
眉毛を持ち上げるための顔面神経が皮下を走っているから。
炎症後のしこりって、思いの外周りの組織と癒着していることがあるので、切除するのに気を使うのです。
間違ってこの神経を傷付けたら
眉毛上がらなくなるからね、片方だけ。
ごめんよ後輩ちゃん
めんどくさい患者で。
でも、せっかく自分が患者になるんだから、日常診療で時々質問される
「手術って、どんな感じなんですか?」
「顔に麻酔を打つ!?怖いんですけど大丈夫なんですかっ?」
という患者さんに
見せて安心してもらえる資料を作れたらいいなあ。
てなわけで
写真撮ってもらいまくりました。
ちなみに写真撮影依頼とその理由を伝えた時の、後輩ちゃんのひとこと。
「てしま先生、本当に転んでもただでは起きないですね。」
うん、ほぼ座右の銘かも(笑)
麻酔はこうして、手術するところに直接打ちます。結構痛い
術中写真はアメブロに削除されるので省略。
手術したところはこんな風に保護します。
現在、手術後1時間くらいですが、まだ麻酔はばっちり効いている様子。
なんてったってほら、例の顔面神経がまだしっかり麻痺してる
左の眉だけ上がらない〜
今日は、頭は洗わず、顔は絆創膏を避けて軽く洗うのみ。
出血しやすくなるので、湯船は禁で、シャワーで汗を流すのはOK。
抜糸は1週間後の予定。
明日の外来は、小さいカットバン保護で大丈夫、の、はず(笑)
これから1週間は、てしまクリニック外来で手負いのわたしが見られます。(←熊か)