夫婦愛を感じるとき | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

こんにちは。
 
もものマークのクリニック 院長てしまです
 
 
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大きな声で言うことでも無いのですが
 
うちのクリニックには
 
シモのおできで受診する患者さんが結構多いのです。
 
 
 
ひとくちにシモとまとめても
 
お尻周り
ふともものつけね
バッチリ陰部 などなど
 
まあ、色々なバージョンがありまする。
 
 
その症状も
 
痛みはないけど長期間存在していて手術で取るしか無いものもあれば
 
軽い炎症で、おくすりの内服だけで落ち着きそうなものから
 
こりゃ急いで切開しないとイスにも座れんばいゲッソリ
 
てなツライ状況のものまで
 
バリエーションに富んでいます。
 
 
 
で、最後のやつのように
 
緊急切開セットオン!
 
な患者さんですと
 
局所麻酔をかけてから腫れたところを切開して
中にたまった膿やら血やらをお掃除するわけです。
 
で、切った傷はどうするかというと
 
縫いません。
 
 
炎症のあるところをすぐにきっちりフタしてしまうと
また中に膿やら血やらがたまって
炎症がなかなか落ち着かなくなってしまうからです。
 
炎症のあるうちは、外への流れを確保するのが重要。
 
ゆえに、傷は縫わない。
 
ってことは、傷から出てくる汁を優しく受け止めるものが必要なわけです。
 
背中やお腹なら
 
こんなのや
 
こんなので保護すれば
 
傷を乾燥させずに
出てきたものはしっかり吸収してくれます。
 
便利合格
 
 
 
しかーし!
 
オトナの皆様ちょっと想像すれば思い浮かぶかと思うのですが
 
場所がシモとなるとですね
 
上みたいなのをどこにどうやって貼るねん
 
という問題があるわけです。
 
 
そこで役立つのが
 
生理用ナプキン
 
これに
 
プラスモイストTOPという
 
傷にくっつかず
傷の表面の潤いはキープし
傷から出て来た汁を物理的に後戻りさせない構造のシートを貼るのです。
 
そして
ベースがナプキンなので
パンツに貼り付けて使えます。
 
つまり、皮膚と固定する必要がありません。
 
なんてスグレモノ!!
 
 
ただし、ここでひとつ問題が
 
 
この方法、女性の患者さんの受け入れはきわめて良好ですが
 
男性の患者さんの場合
 
高確率で困った顔になります。
 
うん、心中察するに余りある。
 
 
 
でも、男性の患者さんほど
シモの毛問題で皮膚にシートを貼りづらかったりもするので
 
できればこんなものを購入して
やってみてください
無理にとは申しませんが
 
とオススメすることも多いです。
 
 
そして再診の際におそるおそる
 
大丈夫でしたか?
何か困りませんでしたかあせるあせるあせる
 
とお尋ねすると
 
結構な確率で
 
「ええまあ。
でも妻が、ドラッグストアで買って来てくれて助かりました。」
 
と、夫婦愛を感じるコメントが出てくるのです。
 
ありがたいことですぺこり
 
 
お尻のかなり腫れた粉瘤を切開し、出て来る汁も多かった患者さんでは
 
「妻に『なんか結構傷から出てくるらしい』と話したら
『じゃあこっちの方がいいんじゃない?』
と言って、選んできてくれまして。」
 
と、見せて頂いた傷に当たっていたのは
 
夜用スーパーサイズ
 
 
多い日も安心。
 
 
奥様の素晴らしい気配りに
全てしまクリニックが涙したとかしないとか。
 
 
 
病院のように、基本何かしらで悩んでいるひとの集まるところで働いていると
 
困った時に頼みごとのできる家族関係、大事だなあと思うのですニコニコ