こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
4月に肘に擦り傷をこしらえたうちの長男。
GW前までの経過はこんな感じでしてん
4月30日撮影
こんな感じに無事治った。
とは申し上げましたものの
これまで何百という擦り傷を治療してきた私には
あー、でもこれ、治ったあとにこんな感じになるんだろうなあ
という想像は容易につくわけです。
で、どんなんなったかというと
5月3日撮影
薄いかさぶた in 傷跡
肘みたいに、外からの刺激をバンバン受けまくる場所は、
治りたてホヤホヤの皮膚にとってなかなか苛酷な環境です。
特に、一番すり傷の深かった場所は塞がるのにも時間がかかっているので
出来た皮膚も一番の未熟者。
ここが、新たにダメージを受けて薄くかさぶたになってしまうことは良くあるのです。
じゃあ、ハイドロコロイドやカットバンで保護を続ければいいじゃない?
と、思ったかた、スルドイ。
ところが、代謝の良いこどもの肌にテープ類を貼り続けると
あせもや湿疹があっというまにできてくる
そして、肘やひざのように良く動く場所は
テープの粘着部分にかかる物理的刺激の頻度が多くなり
刺激性の皮膚炎ができてくる
うちの長男の肘の場合、傷がふさがった時点で周りの皮膚にはあせもがちらほら、かゆみもそこそこだったので
保護のために貼り続けるという選択肢は無かったのです。
でも、かさぶたができつつも
ひたすらプロペト保護のみ続けること数日
本日(5月11日)こんな感じです
かゆみ、無し
痛み、無し
黒っぽい点々は、先に表皮の成熟が進んだ毛根周囲から
メラニン色素が再生されているところ。
見た目はちょい悪ですが、順調に瘢痕が成熟している証拠なのです
やっぱり、身体ってすごい
治っていくところを観察していると、そういう風に出来ていることに感動します。
傷跡も、その人の身体が生きて、傷を治してくれた証拠だから
むしろ、感謝と愛おしささえ感じるのですよ、私は。
患者さんも、忌々しそうに見ないでやってほしいなあ。できればね。