こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
お待たせしました。
年齢に伴って出てくるいぼ
私が液体窒素で治療するときのポイントを
ご紹介するする詐欺ではや数週間。
出し惜しみしたわけではなく
単純に余裕なし子さんだっただけっす。
どうもすみません。
とはいえ、年齢に伴って出てくるいぼってそれこそ
部位もサイズも色の濃さも
本当に様々です。
いぼの個性に合わせて
液体窒素の当て方も色々工夫せざるを得ません。
が、私自身が共通して注意しているのは次の点。
やりすぎ注意
ウイルス性いぼの治療と違い
周囲にまで波及するような強い炎症を引き起こす必要性はありません。
いぼの組織だけが液体窒素で凍結され
かさぶたになって
脱落すればよし
なわけです。
とは言え、その場でいぼの組織が消えて無くなるわけでは無いのが液体窒素治療の難しいところ。
弱すぎれば十分かさぶたにならない、要するにいぼが取れないし
強すぎれば周りの正常な組織に炎症が及んで過剰な色素沈着を引き起こします。
その辺のさじ加減は医者の経験と勘に委ねられているところが大きいので
液体窒素によるこのタイプのいぼの治療って、実はすっごく難しいなと、私自身は感じています。
さて、具体的な治療のやり方ですが
私はだいたい次の2ステップで治療しています。
ステップ1
皮膚からぴよーんと伸び出した部分をまず治療
このステップでは、ピンセットを使います。
ピンセットの先端を、十分に液体窒素で冷却してから
伸び出したいぼをしっかりつまみます
これにより、皮膚から伸び出した部分だけが凍死し
2週間ほどで脱落します。
このステップのみで綺麗になくなるタイプのいぼもあります。
(根元の部分が細いタイプに多い。跡もほとんど残らないのでお手軽キレイにカタが付きます。)
ステップ2
皮膚からちょこんと飛び出した部分を治療
このステップでは、先端がいぼの大きさよりも一回りか二回り小さい綿棒を使います。
この際活躍するのが、当院スタッフ手作り綿棒
大きさに合わせて各種取り揃えております
液体窒素を含ませた綿棒をいぼに押し当て
飛び出した部分のみが白く凍結されるように
加減しながら場所を変えて繰り返し当てていきます。
液体窒素で傷害された組織はかさぶたになり、2週間ほどで脱落します。
ここでまだ指先に引っかかるようないぼの組織が残っているなら
同じく綿棒を使った液体窒素処置を繰り返します。
ただし、綿棒を使った液体窒素による処置では
狭い範囲のみ治療しようにも限界があります。
ある程度まで小さくなったら、そこで治療終了にすることも少なくありません。
これは個人的な見解になりますが
年齢に伴ういぼの液体窒素治療に於いては
目立つ痕をを残してまで完全な除去を追及する必要はないのでは?
と思います。
病変が残っていれば、いぼは同じ場所に再発するかもしれませんが
1か所をとことん治療したところで
他の場所にもいずれ出てくるわけで
あまり意味がないような気がします。
あくまで保険診療です。
皮膚面から飛び出していることによるトラブル
例えば
いぼがネックレスに引っかかる。
いぼにブラシが当たって出血する。
こすれて炎症を起こしかゆくなったり腫れたりする。
等々の
日常における「困った症状」
が解消されれば十分だと思っています。
だから「やりすぎ厳禁」かなと。
ちなみに、私が一番イケてないと思うやり方はこれ
ぴよーんタイプのいぼに
いきなりデッカイ綿棒を押し当てる。
これ
いぼは取れないわ
色素沈着は元のいぼより大きく出るわで
最悪じゃないかと
たかがいぼ、されどいぼ。
いぼの個性に合わせて、適切に治療したいものです。
プロだしね。