肝斑ってなあに?③ | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪


こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまです


肝斑記事連投中です。



さて、たびたび登場していただいているこちらの患者さん
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治療開始から1年以上が経過した時点での写真がこちら
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この写真を紹介したとき、知人からは

顔全体のくすみが取れて透明感が出てる!!

という驚きの声が上がりました。


さてこの患者さん、いったいどれくらいの期間

肝斑の治療薬トラネキサム酸を内服していたと思います?


トラネキサム酸の効果は、内服を止めたら、それまでです


と、ひとつめの肝斑記事で書きました。

それなら1年半、ずうっと内服......?

実は

トラネキサム酸を内服していたのは、最初のレーザー開始後の3ヶ月半だけ

でしたひらめき電球


最初のレーザーで左頬の濃いシミ(日光性色素班)を治療した後

案の定レーザー後の色素沈着は割としっかり出たので

内服を3か月半継続して頂きました。


そして最初のレーザーから半年後、右頬のADMにレーザーを当てる際
患者さんには次のようにお尋ねしました。

今回治療するシミは、半年前のより強いレーザーを当てないと効きません。
その分、レーザー後の色素沈着も強く出るかもしれません。

ただ、前回の色素沈着は綺麗に消えたので、内服無しでも待っていればちゃんと消えてくれるとは思います。

色素沈着のリスクを出来るだけ減らしたければ内服開始
あまり気にせず自然に消えるのを待てるようなら内服無し

どちらが良いですか?

と。

患者さんの選択は

この前のレーザーで、一番濃かったシミが取れて、お化粧がすごく楽になりました。

先生が心配してくれた色素沈着も

気がついたら消えてる。あれ?

って感じだったので、内服は無しでいいです~。


あははは。
とっても大らかな患者さんにひひ

という訳で、内服は無し、レーザーは最大出力で治療しました。

その5ヶ月後にも同じようなやり取りをして、今度は両頬のADMをレーザー治療。

そして、今年の1月に至ります。 

患者さんとのやり取りの中で注目すべきは、ここ

濃いシミが取れて、お化粧がすごく楽になりました


そう。

濃いシミがあると、気になってベースを厚塗りにしがちです。

コンシーラーもぐいぐい塗り込めちゃったり

美白の化粧水やらクリームやらも

効きますように~

と祈りを込めてすり込んだり。


そうしたひとつひとつのアクションが

肝斑には逆効果の可能性があるという…叫び


お……恐ろしや~ガーン


ところが

濃いシミをレーザーで除去すると

隠す必要が無くなり

コンシーラーとはオサラバ

ベースメイクも薄くなり

お肌への刺激は減って

肝斑も改善するという

まるっと嬉しい展開になるのです音譜


やっぱりこれは

クリニックでしっかり診断とスキンケア指導を受け

肝斑の濃い間は内服治療でリスクを下げつつ

レーザーの効くシミはレーザーで除去する

という

受診してこその治療を受けたからじゃないかなと自負しております。
むっふんDASH!←鼻息


そんな訳で

その①その②の記事も参考にしつつ

それでも目立つシミがあるならば

信頼できそうなクリニックに相談してみるのも悪くないかもしれませんよ

ちなみに

このブログ読んで

遠路はるばるでもてしま皮膚科・形成外科へ!

と思ってくださる方もいらっしゃるかもですが

うちのレーザー、そんなに特別なヤツじゃないしあせるあせるあせる(←Qスイッチルビーと炭酸ガスしかない。フォトフェイシャル欲しいよう。)

小さいクリニックなので、なかなか時間の融通も利きません。

治療を受けるなら、なんかあっても見せに行きやすい場所で治療してもらうのがオススメです。

そこはご近所で相性の良いところを探してください。

健闘を祈る(……って放置かよ!)