夏か！？
という暑い毎日がやってきて、水遊びの恋しい今日この頃。
子供のけがの治療期間中に
園の水遊び系行事が入っちゃった！
というご家庭もあるかもしれません。
今回紹介する患者さんは
そんなお悩みの親御さんの参考になるかもです
3歳の男の子。
ゴールデンウィーク中のバーベキューで
熱した火起こし器に右のふくらはぎが当たってしまい、やけどしました。
うちのクリニックには、けがして5日後に初診。
初診時
水ぶくれが出来ています。
ところどころ破れて、いかにも痛々しい傷です
水ぶくれの膜を軽くこすり取り
プロペトを薄く塗ったプラスモイストで保護しました。
交換は入浴時の1日1回。
実はこの患者さん、5月末に幼稚園の
泥んこ遊びイベント
(笑)を控えているとのことで
それに参加できますかね？？
いや、ダメならダメでいいんですけども
と、親御さんは気にかけていらっしゃいました。
見たところそれほど深いやけどではなさそうだし
月末には間に合うと思いますよ。
それに
今はいろいろ使い勝手の良い防水の保護剤もありますからね～
と説明し、4日後に再診。
この時点で既に大半皮膚は再生していたので
これなら泥んこ遊びは、ハイドロコロイドで保護してOKかな？
となんとなくプランニングしておりました。
で・す・が
その5日後
治療開始9日目
やけどはほぼ治っているものの
かゆみが強くて引っかいちゃってる
これだとハイドロコロイド密閉は
あせもやとびひのリスクが高いなあ
と判断して方針変更。
薄手の通気性の良い保護剤に切り替えて
こんなの- ズイコウ ODT包帯 大判シート 2シート入/瑞光メディカル
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泥んこ遊びイベントも、この上から防水フィルムで保護してOKとしました。
フィルムはこちらを使いました～
ついでに
やけど自体はほぼ既に治っているので
万が一はがれたり泥が入ったりしても
終わったときに保護剤をはずして洗えば大丈夫ですよー
ともお話しておきました。
その後
初診から4週間弱。
けがしてからはほぼひと月。
きれいに治りました
泥んこ遊びどうでした？
と伺うと
ぜんぜん大丈夫でした！
良い方法を教えていただいてありがとうございました！！
それは良かった
そのときのキズの状態に合わせて、
出来るだけ日常生活の邪魔をしない治療のしかたをチョイスする
それってやっぱり
プロとしていろいろなパターンの傷を治療して
うまく行ったケースも
そうでないケースも
たくさん経験しているからこそ
できることなんじゃないか？
と思うんですよね。
水に濡れても大丈夫なやり方を教える、なんて
とっても些細なことかもしれないけれど
そんな些細なアドバイスで泥まみれの思い出がひとつ増えたなら
私、いい仕事したぞ
と胸を張っちゃおう
