主成分は過酸化ベンゾイル(BPO)。
面靤という毛穴の詰まりと、炎症を起こしたにきびの両方に対して効果があるとされる、期待の新薬です。
今日は、製薬会社の方に勉強会を開いていただきました。
使い始めは、やはり刺激感を伴うようです。
これはディフェリンゲルと同じですね。
BPOが分解されると、フリーラジカルが生じます。
この酸化作用で、細菌の細胞膜・DNA・代謝などに直接ダメージを与え、抗菌効果を示すとのこと。
また、BPOには皮膚の角質剥離を促し、面靤を減少させる作用もあるそうです。
にきび治療で抗生剤を使い続けると、耐性菌の問題が付きまといます。
BPOは、細胞を破壊する薬なので、耐性菌発生の心配がないのも大きなメリット。
これまでも、面靤を減少させる薬としては
アダパレン(ディフェリンゲル)を重宝していましたが
動物実験で催奇形性が報告されているため
妊婦さんや妊娠ご希望の女性には使用できないのが悩みの種でした。
また、ディフェリンの適応部位は顔面のみとなっていたので
体のにきびには処方できませんでした。
一方BPOは
妊婦さんにも使っていただけて
体のにきびにも処方OKなのも嬉しいところ。
期待の新薬BPO、商品名ベピオゲル。
当院でも早速治療に取り入れ、患者さんのお話をよく伺って
早く使い方のコツをつかみたいと思います!!
興味のある方は、診察時にお気軽にお尋ねください
電話で受付スタッフに聞くのはダメですよ~
ちなみに製品の見た目はこんな感じ