バレリーナさんの魚の目~予防について その3 | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

バレリーナのタコや魚の目は、職業病みたいなものですから




今回私に色々教えてくださったバレリーナさん、皆さんそろってそうおっしゃいます。

なので、私の想像通り、医者にかかる前の段階では
たくさんの工夫をご自身でしていらっしゃいました。

バレリーナさんの魚の目~予防について その1
バレリーナさんの魚の目~予防について その2

今回は予防シリーズその3、最終回。

圧を軽減させるための方法としては
指にテーピングをしたり
トウシューズを履くときに、ジェルやモールスキンのパッドを当てたりするそうです。

こんなやつですかね矢印

指と指の間に出来るタコや魚の目に
先日お話を聞かせてくださった厚木三亜先生は
ドクターショールの魚の目用ジェルクッションを愛用されていたそうです。

が、残念ながらこちらは現在廃版

それを聞いて、私も少し調べてみたところ
後継品(?)としてこんなものも出ていました矢印

ジェルクッション トゥチューブ/レキットベンキーザー
¥864
Amazon.co.jp

自分で好きな長さに切って使え、
洗って数回繰り返しの使用にも耐えられるようです。

当院でも同じようなチューブ型のシリコンジェルクッションは置いているのですが
長さが決まっているのとやや厚手なのとでバレリーナさんにはやや不評でした

こちらは見た感じ薄そうなので、使い勝手も悪くなさそうですね。

そのうち私も実際に商品を手に取って
使用感を確認してみたいと思います

3回目の今回をもちまして、予防シリーズもいったん終了。

それにしても

足のトラブルと日々戦いながら踊り続けるバレリーナさん。
その情熱には頭が下がります。

複数のバレリーナさんからお話を伺って知ったのは
こうした足指トラブルについて
バレエの先生からは特に指導が無いことが多く
むしろ個々人がそれぞれ格闘しながらケア方法を模索しているようだ、ということ。

で、素人の私が直観的に思ったこと。

踊りを習い始めるのはみなさん幼稚園や小学校低学年の頃。
トウシューズを履き始めるのは小学校中学年くらい。

でも、その年頃だとまだ体重って軽いはず。
なので、指にタコや魚の目は、出来てもそれほどひどくはならない、はず。
タコや魚の目は、物理的な圧迫が加わることでできてくる角質の肥厚なので
体重が軽ければ当然圧迫も弱いですから。

で、だんだん大人の体格になるに従って体重は重くなり
足指にかかる負担もアップする。
踊りの内容もハードになってくる。


この頃になると、足指のトラブルが急速に増えるのではないでしょうか?

そうなる前の段階(まだ体重が比較的軽い時期)にも
たぶんその兆候って、足指に出てるんじゃないかと思うんですよね。

ちょこっと固くなっていたり
しょっちゅう血豆の出来る場所があったり。

そういう「怪しい」部分を、早め早めに見つけて
除圧のためのケアを怠らない。

それって、バレエの先生が、生徒が小さいうちから教えてあげてもいいことなんじゃないかなあ
って。

そんな簡単な話じゃないよ、
と不快に思われる方がいたらすみません。

でも、日々痛みに耐えながら踊っているであろうバレリーナさんたち
これからさらなる高みを目指そうという若きバレリーナの卵たちが

私のような医者の所にまで来なくても済むようになれば良いなと
心から思いますもも