育児講座質問集 その1~ハイドロコロイドのはがし方~ | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

慈愛会保育園で、先日行った育児講座。

詳細はこちら~

今回から数回にわたり、質疑応答で出た質問と、
私の回答を記事にup
(の、予定)


質問その1 ハイドロコロイド、どうやって剥がせばいいの?

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お肌にぴったりとくっつくハイドロコロイド。
水にも強くしなやかで色も目立たず
固定のテープも必要でないスグレモノ
その反面、かなりしっかりくっつくので
剥がすときにちょっと痛かったりもして
こどもに嫌がられることが珍しくないのもまた事実

キズから浸出液がたくさん出ている間は
ハイドロコロイドもかなりの部分が皮膚から浮いているので
大丈夫なのですが、
治りかかりだったり、もともとあまり深くないキズでは
浸出液が少なく
キズの周りに皮膚にそれはまあ見事にくっついています。
ここでは、痛がらせることなく剥がすコツをご紹介

コツ① 水で濡らしながら剥がす
接着面は水分を吸収するとふやけるので
流水やシャワーで流しながらゆっくり剥がします。
湯船につかりながらのんびり剥がすのも楽ちんです

コツ② 接線方向に引っ張りながら剥がす
↓こんな感じに、皮膚に添うような方向に引っ張ります。

↓このように垂直方向に引っ張るよりも、肌に与える負担が小さくなります。


コツ③ そもそもの面積を小さくして貼る
浸出液に覆われた部分は浮いてくれる。
くっついてしまうのは、キズの周りの健常な皮膚。
なので
浸出液の漏れないギリギリの大きさで貼れば
くっつく部分は最小限になる

ってわけです。当たり前っちゃ当たり前(笑)

商品によっては説明書に
「切って使わないこと」
と書いてありますが
基本的に
ハイドロコロイドは切って使っても大丈夫です
ただ、引っかかりにくいように端っこを薄く加工してある
高級タイプのハイドロコロイドだと
メーカーさんのせっかくの思いやりが無になるので
それがもったいないと感じるなら
キズに合わせてハイドロコロイドのサイズを変えていくのが良いでしょう。
でも......それこそお金がもったいないような気も

以上
講座の質疑応答では言い忘れたことも加えまして、
ハイドロコロイド剥がし方のコツご紹介にゃ
参考にしてくださいね