大阪中之島美術館へ先月、行ってきました
土日は実家に帰ってる事が多い為
ナナイ君、平日に休み取ってくれました
私達は梅田から歩いて行って来た
これが大阪中之島美術館
大きな黒い箱のような建物
2021年に竣工した大阪中之島美術館前の広場に
ひときわ存在感を放つ高さ約3.5メートルに及ぶ
巨大な猫の彫刻 SHIP’S CAT(Muse)がある
もともとSHIP‘S CATとは、大航海時代にネズミを捕らえる
ハンターとして船に乗せられた猫たちのことで
同時に船員たちを疫病から守り、船員たちの心を癒す友となっていったそうです
大阪中之島美術館では、このSHIP’S CAT(Muse)を
21世紀に羽ばたく美術館を守る猫として恒久展示しています。
長沢芦雪、大阪初の回顧展を観に行って来たの
「円山派の祖」円山応挙の高弟として、江戸中期に京都で活躍した絵師
伊藤若冲、曽我蕭白とともに「奇想の画家」とよばれています。
前期と後期で展示替えが行われます
前期 10月7日ー11月5日
後期 11月7日-12月3日
ユーモラスでかわいらしい動物画もあり幅広い年代層が楽しめる展示
「特別展 生誕270年 長沢芦雪―奇想の旅、天才絵師の全貌―」
平日でもたくさんの人が観に来てました
撮影禁止の為
パンフレット写真でお楽しみ下さい。
芦雪が得意とした大画面の障壁画(襖絵)をはじめとする代表作
和歌山・無量寺の本堂に向かい合う龍と虎
迫ってくる二頭の睨みと躍動感
輪郭を描かず、筆の勢いが凄まじく素晴らしい作品を観る事が出来て感激
紀南には約10ヶ月滞在し、270枚余りを描いたといわれている
温暖な地で師匠の目もなく、自由に描けたのかも
円山派の型を破り、新たな境地へ
江戸時代中期に京都を中心に活躍
ユニークなセンス、大胆な構図、卓越した描写力
人を楽しませようとするサービス精神までも備え、独自のアートを展開
見どころは大乗寺(兵庫)、無量寺(和歌山)、高山寺(同)、薬師寺(奈良)、西光寺(島根)の襖に残る名画8作
中でもインパクトがあるのは
33歳の時に手掛けた無量寺の「龍図襖」「虎図襖」(前期展示)。
巨大な3本の爪を突き出し、鋭い眼差しととがった歯で見る者を威圧する龍と
ネコを思わせる表情で
今にも飛び出して来るような躍動感溢れるトラが隣同士一直線に並ぶ。
「芦雪はネコをトラに見立てトラでなくネコを描こうとした
それが芦雪の『奇想』とも言われている
最晩年の作とみられる「蕗図(ふきず)」(前期)は初公開。
太い茎と大きな葉を持つ蕗に絵具を塗り
紙に押しつけ、葉脈など細部まで写し取った上で、作者が多数のアリを加筆したもの
アリの体の各部位、触覚まで緻密に描写されている点が目を引く
さらに細かな筆遣いは「方寸五百羅漢図」(前期)で見ることができる
わずか一寸(約3センチ)四方の紙に白い象に乗る釈迦
その周囲に約500人の羅漢がひしめき
極小の画面に込められた描き手のエネルギーに圧倒される
芦雪には、人を驚かせようという、心に響くリアリズムがある
師であった応挙の写生主義から一歩はみ出し本当の意味でのリアリティーを求めた。
とても見ごたえあり行って良かったです