NPO法人 mommyfordogsのブログ -6ページ目

原発20km圏内を「警戒区域指定」の事実

当法人の理事からの転記です。

mommy for dogs 宮崎

既にいろんな方がブログで書かれているのでみなさんご存知だと思います。

「警戒区域指定」されると20km圏内への立ち入りが不可能になります。

この「警戒区域指定」ですが…
政府が独自で決定したものではなく、福島県側から要請があったために政府が検討し、今回決定したものです。
福島県が何故政府に対して「警戒区域指定」を要請したのか…
一部報道でも理由が書かれています。
一番の理由が避難して無人になっている民家への空き巣が後を絶たないことだそうです。
俗に言われる火事場泥棒が一因になっています。
明日21日には管首相が現地入りし住民の皆さんへ説明し理解を求める予定になっているようです。
ここまで具体的に話が進んでしまうと一個人一団体がどれだけ動こうと政府の決定事項が翻ることはほぼありません。
そこで今回の被災地ペットレスキューにおいて何の相談もご連絡もしていなかった日頃からいろいろとご尽力いただいている衆議院議員のH先生のO秘書さんに初めて連絡させていただきました。
当然この時期に初めて連絡させていただいたわけですから「今頃連絡してくるなんて遅い!」と一喝されてしまいましたが…
お話させていただいた内容や今後の対策についての詳細は公表できませんが可能な範囲でお伝えします。
まず明日21日の管首相の現地入りは一種のパフォーマンスで住民から反対意見が出ても無視し、地元住民との対話が済んだので「警戒区域指定」を決定する。
マスコミへの公表は早くて21日夕方で遅くても翌22日になる見通し。
現地にとどまっている方々はGW中に避難させる。
既に福島県と福島県警は20km圏内に入る主要道路の封鎖準備が済んでいるのでマスコミ発表と同時に現地には入れなくなる。
今後現地へ入るには地元住民さんの一時帰宅のみで時間制限・人数制限が設けられる。
ということでした。
すなわち「警戒区域指定」が公表されてしますと被災動物達をレスキューすることは不可能になってしまいます。
おそらく今週末の22~24日が20km圏内に入れる最後のチャンスでしょう…
当方も22日には現地入りする予定です。
1頭でも多くの仔を助けてあげたいのでお力をお貸し下さい!

東日本大震災に伴う緊急支援のお願い

皆様の支援とご協力お願いします!
現地では、餓死や共食いという悲しい現実が見られますが、まだまだ助けを待っている子がたくさんいます!
頑張って生き延びた命をどうか繫いで下さい!


☆4月24日以降、犬や猫を乗車させてもよいお車をお持ちで被災地へ一緒に行って下さる方
 運転免許お持ちの方でお願いします。

☆被災犬や猫を長期的にお預かり頂ける方

☆募金箱の設置にご協力を頂ける方
 募金箱については、当方からお送りさせて頂きます。

☆奈良県内の施設の整地や水道工事等の整備、草刈り等にご協力頂ける方

☆中型犬以上が入るケージを貸し出しして下さる方。

☆フードやお菓子等の物資

☆現地への交通費に使用させて頂く支援金20万円

☆被災犬の医療費に使用させて頂く当面の支援金30万円



物資の送付先については下記までお問い合わせ下さい。

NPO法人 mommy for dogs
09036292824
npo-mfd-nara@ezweb.ne.jp

支援金の口座につきましては通常の寄付金との区別をつけるために、今回新たに開設した下記口座にお願いします。

ゆうちょ銀行
記号 14170
番号 84557341
特定非営利活動法人 mommy for dogs
とくていひえいりかつどうほうじん まみーふぉーどっぐす


いただきました支援金につきましては当ブログでイニシャルにてご報告させていただきます。
物資に関しましては、各支部ごとにご報告させていただきます。

国が下した20km圏内の動物たちへの対応

宮崎の理事がずっと国等の対策について動いていました。
そして、こんな恐ろしい結果になっています。
これは、宮崎支部のブログでも随時経過が見てもらえると思います。

その呆れた恐ろしい決断とは…
・20km圏内にいる動物達へ餌を与えないこと!
・20km圏内にいる動物達へ餌を与えている人に餌等を支給しないこと!
・20km圏内にいる動物達を保護しないこと!


レスキュー依頼メール を送っていただいた現地で頑張っておられる現地のボラさんに対して
「この決定事項は絶対に公表しないように!」
「公表した場合はどうなっても知らないから!」

と行政から脅迫ともとれる言葉を言われたそうです。
・20km圏内にいる動物達へ餌を与えないこと!
は明らかに動愛法の
給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等虐待を行ったものは50万円以下の罰金に処する。
に抵触するのではないでしょうか?
それを国が決めて原発20km圏内で頑張っているボラさんを脅迫して強要するとは…
既に国から福島県内の各保健所には通達が下っているらしく、保健所からフード等の支給がされなくなったとのこと。
止む無く置いて避難された飼い主さんや当法人・現地で活動されている愛護団体さんも行政に対して抗議・要望していますが全く聞く耳を持ってくれません。
国が決めたことなので…
私たちに言われてもわかりません…
の一点張りです。
この一時を争う危機的な緊急時においても行政特有の
事なかれ主義
を貫きと通すんでしょうか…
呆れてしまいます。
呆れついでにもう一つ理解できないことがあります。
現地で活動中の愛護団体の名を騙り比較的元気な純血種だけを保護している男性がいるそうです。
明らかに同じ男性なのに毎回答える団体名が違うらしい…
この男性の目的はなんなんでしょう?
悪徳ブリーダー?
支援金クレクレ詐欺?
動物実験業者関係者?
全く以ってこの男性の行動の意図が理解できません。


今回の震災で本当に色々考えることがあります。

すぐに保護に向かえない悲しさや、自分達の非力さを棚にあげて言えたことではないとは分かっています。

そもそも、何キロ圏内に入って保護してきました!とブログに書く愛護団体や無責任な報道者。
きちんと許可をとって活動されている方は、何キロ圏内に入りました!なんてことを書くより、その子達の状況や飼い主さん探しに必要な情報のみを発信されています。

所詮、犬ごときと言う奈良県の県議会議員の知識のなさ。

奈良県獣医師会の無責任な対応。

テレビで飼い主と逢えたわんにゃんの姿を見て、癒され、勇気をもらった人はたくさんいると思います。

飼い主さんも、家族が生きていてくれていという喜びで、大きな心の支えになっていると思います。

現に、当法人がお預かりしているアダム君の飼い主様は、アダムと早く生活できるようにと頑張っています。と連絡を下さります。



本部のある奈良県では、保健所からわんにゃんを連れてかえることは出来ません。
なので、継続的な保護施設は必要でなかったとも言えます。
自宅で十分に間に合っていました。
なので、こんな事態になって初めて保護施設の開設に悪戦苦闘します。
幸い、今回の地主さんは動物にとても知識と理解のある方でした。

最初の費用を個人的な資金で補うことは実は簡単です。

しかし、継続してわんにゃんの命を預かるには、お金が必要です。
そのお金を算出するためには、仕事は辞められません。
当法人が現地に行った際に、交通費の一部を他の団体さんが負担して下さったにも関わらず、20万円の出費がありました。
とても、年会費だけでこれからも賄えるとは思いません。
自分達のお給料から出費していくことになると思います。


命を預かるということは、気持ちも大切ですがとってもお金もかかることで、お金がないからとわんにゃんの病気も治せない。
ご飯や寝る場所もぐちゃぐちゃなんていうのは、人の身勝手な行動だと思っています。

以前の現地入りでも、人の身勝手な行動に悲しい顔をしたわんこがいました。

その子は、福島で3週間放浪していたと思われる子です。
誰を見ても、すぐにお腹を見せて懐いてきました。
もともと、人懐っこい子だったのかも知れませんが、私には生きる術に見えました。
やっと、人の側にいれる。やっと。。。という気持ちが出ている気がして涙が出ました。

でも、その子は当初連れてかえると約束していた団体に拒否されました。
彼女は、その場でその子を見て[いらない]と発言しました。
やはり、その子はその団体さんにはお腹を見せることはなかったです。

しかし、その場にいた団体さんのつまらない意地で連れてかえられました。
その後、その子は犬と仲良くできないという理由だけで今も動物病院にいます。
その現状を知った他の方が、自宅へと招き入れる準備を進めてくれています。

この状況で、餓死するよりは動物病院の方が命を救えたことにはなると思いますし、文句を言うつもりはないです。

しかし、その場の命を救うことだけが本当に、わんにゃんの為なのでしょうか。
その後も、その子の生活を命を預かる覚悟があってから、初めて命を救ったと言えるのではないでしょうか。
動物病院に預けたまま、その団体さんは今も現地に向かうと寄付金を集めておられます。
現地に行くことも手伝いもなしに、お金だけを集めている団体もたくさんいます。

頑張っておられる姿には頭が下がります。
しかし、集まった寄付金に対して収支報告をあげて下されば支援したい方がいると言うと、収支報告はあげれないので、他の信用できる方にどうぞという回答でした。
命を救う時間でいっぱいなので、お金の事は後で。。というのは、私は無責任だと思っています。

寄付金はお金だけではなく、自分は動けないけど、代わりにお願いしますという人の気持ちがいっぱい詰まっているんです。

人の気持ちを軽視して、わんにゃんの命に責任が持てるとは思えません。

皆さん、寄付をされる気持ちは、優しさでいっぱいだと思います。
しかし、大事なお金です。
そのお金がどう、わんにゃんの為に使われたのかをきっちり見届けて下さい。
お金を渡すことで終わりにしないで下さい。

私は、寄付をした方には見届ける資格とその相手に意見する権利があると考えています。

こんな時になって保護施設をわざわざ開設しなくてもいいと思われるかも知れません。
でも、現地に入っておられる団体さん。
自分達のいつもの活動を継続して、毎日命を救っておられる団体さん。

みんなが、本当に協力出来れば、奈良に施設もいらなければ、国もこんな決断を下さなかったのではないでしょうか。

団体の意向で避妊虚勢や、安楽死、屋外飼育可否等の色々な違いはあると思います。
でも、本来みんな目指すのはわんにゃんの命を救いたいって事だけなんだと思います。
道を歩いていたわんにゃんを助けたかったという気持ちからスタートしたんだと思います。

なのに、どうして協力出来ないのでしょうか。
現に、情報の共有の依頼をして快く回答くださったのは1団体さんだけでした。

県や国も、どうして協力して救う方向に考えないのでしょうか。

知識のある方、行動力のある方、気持ちのある方、みんなが協力出来ればもっと今より本当の命を救うという行動が出来るのではないでしょうか。

当法人は、これからも福島だけではなく、その他の被災地の方とも連絡をとり、継続して活動をしていきます。