夢の中で

朝、目が覚めたら本になっていました。(by フランツ カフカ)


ご免なさい、口が過ぎました。

本が好きです。

物心ついた時から、活字中毒でした。

小学生の時など、図書室全部の本を読んでやろうと企て、
中学・高校でも休み時間は常に図書館に居りましたし、
大学進学を決めた時などは文学部以外は考えておらず、
人生の半分以上はずっと、自分はてっきり図書館司書になるものだと思っていました。

『読まずに死ねるか』『スゴ本』『千夜千冊』
などを参考に、現在でも貪るように活字を摂取し続けています。

週に一回は神保町や古書店へ赴き、両手に本を抱えて帰ります。
そしてそれらを一週間で消化した後、また古書街を徘徊するのです。

なので、社会人になってからも相変わらず一日一冊くらいのペースで本を読んでいて

本のない人生は考えられない、読書のひと時が何よりのリラックスタイムです。


大学に入って間もなく、バーテンダーの私が一番最初にお勤めをしたお店で

ダンヒルの似合うすこし気難しい方にお酒をおつくりする機会がありました。

「難しい事を言って女の子が困ってしまうので、誰もお話相手をつとめられない」

とオーナーは仰っていたのだけど、お人柄を垣間見て、とても素敵な方だなと思いました。

その御方は、ご多忙を極めていらして

「仕事を引退したら、本棚に積んであるデカルトを原書で読破するんだ」

という夢をお持ちでした。

その時、老眼で読書をするのが困難になってしまった恩師が身近に居たので

「今すぐに読んで下さい」と言いたかったけど、

考え直して「その時は私がお手伝いします」とお伝えしました。

老眼になったら、代わりに誰かが読みあげればいいのだし、

電子書籍になっていれば、自動翻訳機能もあります。

これからの読書には沢山の可能性があります(失ったものも多いけど)


そして、先日、私が勝手に親友と思っている方が

「いつか君の読んだ本を全部読んでみたいんだ」

と仰って下さり、とても嬉しかったの。


恩人でもあり、尊敬する女性の一人である世界史の先生に

高校を卒業してから、お礼を伝えに伺った時

「もう私は老眼で、たった2時間映画の字幕を追うだけでも疲れてしまうし、あれほど好きだった本も満足に長時間読めないの。大人になって余裕ができたら回ってみたいと思っていた世界遺産も体力的に無理ね。だから、貴女は今のうちに思う存分やりたいことをやってね。」

と言葉を託されました。


平和な世界で本が読める(健康に生きている)という事の有り難味は

便利で満たされた世界の中では麻痺し、精彩を欠いてしまう。

副次的な要素に気を取られて、本質に気付いた頃には年を取っていたり、身動きが取れなかったり。

予備校の講師はそれを「自己限定枠」って言ってたかな。

更に壊していきましょう、自己限定枠。

ぜひ、おすすめの本がありましたら教えてくださいましね📚💕



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