ボールに歯磨き粉? 314勝投手 ゲイロード・ペリー | 癒し処もみ太朗 もみ太のダイスを蹴飛ばせ!

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― スピットボーラー ゲイロード・ペリー ―

水島新司先生原作の漫画「ストッパー」をご存じでしょうか?

ドカベン」などと比べると格段に知名度が劣る作品ではありますが、とても面白い漫画でした。
この「ストッパー」の主人公である三原心平は投手として、打者としても活躍するのですが、プロのレベルには遠く及ばない選手なのです。
ではどのようにして活躍するのかというと、投手の時にはハッタリとイカサマでプロの打者たちを抑え込みます。
その方法とは、ボールを紙やすりで傷付けたり、ワセリンを塗ることでボールに不規則な変化つけたり、打者達に不正投球をすると思わせて通常のボールを投げるなどの駆け引きなどを駆使してストッパーとして大活躍します。

この駆け引きが読んでいて非常に面白いのです。
漫画の主人公が不正投球をするなんて作品考えられませんでした。

そして、三原心平のような不正投球と駆け引きを駆使して活躍したメジャーリーガーが実際にいたのです!

野球ボールゲイロード・ペリー

ペリーは1958年にサンフランシスコ・ジャイアンツと契約し、1962年にメジャーリーグでデビューします。
1983年に引退するまでの間に314勝をあげました。
そしてサイ・ヤング賞 2回
最多勝利 3回
ノーヒットノーラン 1回
という輝かしい成績で2005年にはジャイアンツがペリーの着けていた背番号「36」をキラyellow永久欠番キラyellowに指定します。

しかしペリーは常にスピットボーラー(指やボールに唾などの粘液を付けて投げる投手)という疑惑の目で見られていました。
勿論これは不正投球です。
限りなく怪しい、でも証拠が掴めない。
相手チームの選手や監督がクレームを付け、審判が何度となくペリーを調べるのですが、証拠が出てきませんビックリマーク
ある試合では、審判に調べられた時にペリーの手の中からただの紙がでてきて、「こんなところには隠さないよ。まだまだ甘いね」と書いてあったそうです。
う~ん、なかなかユーモアのある男のようですね^-^;


この動画は300勝目を上げた時の動画ですが、ペリーの投球に及ぶまでの動きが怪しすぎます
これはバッターにたいしての駆け引きとしてわざと怪しい動きをしているようです。

ペリーは引退前年の1982年8月23日に通常考えられない変化球を投げてついに退場処分となったのが初の不正投球での退場なのですが、物的証拠が見つかることは一度もありませんでした
そして1991年にはキラyellow野球殿堂入りキラyellowまでしてしまうのですから、恐れ入ります。

引退後に出版された「私とスピットボール」という本の中に「通算300勝を達成した時にはボールに歯磨き粉びっくりをつけて投げていた」と告白しているので、実際にスピットボールを投げていたことは間違いないようです。

そして現役時代を振り返って、「実はバッターに“やっている”と思わせただけでも効果があった」と話していたそうです。

さて、そもそもこのスピットボールというものは、1920年以前のメジャーリーグでは認められていた投球方なのです!∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

野球ボール死亡事故

なぜ禁止されたのかというと、スピットボールによる死亡事故が起きたからなのです。
1920年8月16日の試合でニューヨーク・ヤンキースのカール・メイズ投手の投球を頭部左側のこめかみ部分に受けたレイ・チャップマン選手は地面に倒れて動かなくなりました。
当たった瞬間に右翼手のベーブ・ルースにもはっきり聞こえたほどの「ドスン」という大きな音がしてボールは一塁方向に跳ね返ったそうです。
2人の医師の処置の後に意識を取り戻したチャップマンですが、2人のチームメイトの肩に寄り添いながら、クラブハウスに担ぎ込まれます。
チャップマンは言葉を発する事に苦労していましたが、「私は大丈夫だ。カールには気にするなと伝えてくれ」また、「指輪・・・ケイティの指輪」と呟き続けたそうです。
チャップマンは直ぐにニューヨーク市内の病院に搬送されました。
約9cmの頭蓋骨陥没骨折を起こしており、到着した時には意識を失っていたそうです。
そして12時間後の翌17日早朝に亡くなってしまいます。

このカール・メイズ投手が投げたボールがスピットボールということではなく、当時頻繁に投げられていたスピットボールの影響でボールが汚れてしまい打者から見えにくくなってしまったことが原因で起きた死亡事故と推測されました。
そして「綺麗なボールを使って打者の事故を防止するため」という理由でスピッドボールが禁止となったのです。

そして、禁止された後もスピットボールを持ち球にしている投手に限り、例外的にその使用が許されていたようです。

野球ボールリック・ハニカット


スピッドボールが禁止されて以降も不正投球を行う投手達がいました。
元シアトル・マリナーズのリック・ハニカット投手もその一人です。
彼は、紙やすりや爪でボールに傷を付けて投げるエメリーボールを得意としていました。
ハニカットは、1980年に行われた対カンザスシティ・ロイヤルズ戦で、ついに不正が明らかになってしまいます。
球審のビル・カンケル審判員が調べたところ、ハニカットの人差し指には、画鋲びっくりがテーピングされていましたビックリマーク
さらに、そのテープには紙やすりびっくりの切れ端までついていたのです(ノ゚ο゚)ノ
 
ハニカットは退場処分となり、罰金250ドルと、10日間の出場停止処分を課せられました。
ハニカットは「小学校の校長室に呼ばれたとき以来、俺はずっとばれないようにやってきた。でも、酷い目にあった。悪事は割りあわないね」と語っていたそうですが、そんな彼も今やドジャースの投手コーチなんですね。

1987年にはナックルボーラーのジョー・ニークロが爪やすりで、ケビン・グロスは紙やすりで退場となっています。

昨年も手首に異物を付けていたとして退場処分となった投手がいますが、メジャー公認球は滑りやすいために、滑り止め目的で松ヤニなどを付けるケースがあるようです。
この行為は暗黙の了解となっているようで、「見つからないように使うのが礼儀」とされており「見つかる奴が悪い」というような受け止めかたをされ、松ヤニを使うこと自体は大した問題ではないという認識の選手が多いようです。

松ヤニだけでなく、ゲイロード・ペリーの殿堂入りやなどからしても「見つからなければ問題なし」というのがアメリカ野球界の感覚のようですね。

もし日本で不正投球が発覚したら大問題になるでしょうね。
個人的には滑り止め目的ならアリだと思いますが、皆さんはどのように考えますか?

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