マレーシアからおはこんばんちは。
過去記事でインターナショナルスクールに子供を通わせるマレーシア人は学校が合わないと思ったら、わりと簡単に転校すると書きました。
雨後の竹の子のようにここ10年でわんさかインターナショナルスクールが開校したので、転校がしやすいのもあります。
最近では転校せずにオンラインで自宅学習かホームスクーリングの塾に切り替える子も増えています。
学校を決める前に
日本にいる知人、友人に聞かれて、これは誤解を解いておかねばと勝手な使命感を持ったのが、
「インターナショナルスクールは発達障害の子に配慮した教育をしてくれる」
「マレーシアに不登校ってないんでしょ」
マレーシアの学校で行き渋りや不登校に対応してくれると言い切れるのは日本人学校です。
不登校が少ないと言われるのは、ホームスクーリングが肯定的に受け入れられていること、ブロークンファミリー(機能不全家庭)の子たちで不定期登校も意外といるが、問題視されていないからでしょう。
そして、インターに通っているなら、今の学校が嫌なら他のインターに転校すればいいという考えで、転校するから。
とはいえ、日本で言う「引きこもり系の不登校」も実はいます。
うちの子の同級生が実際に2年間不登校でした。しかも、母子留学。
お母さんは当初本帰国すべきか悩んだそうです。
しかし、その子の学習言語はすでに英語。帰っても、やっていける自信がない。
そんなある日、その子とお父さんのZOOMでのやり取りを聞いて覚悟が決まったそうです。
「ぼくはもう学校に行きたくない。」
「そうか、将来はどんな仕事をするつもり?」
「仕事はまだ考えていない。ずっとお母さんとお父さんと暮らしたい。」
「そうか。」
「仕事しないで、毎日今のように遊んで暮らしたい。」
(夫よ、どうこたえる)
「そうか。じゃあ、お前が大人になって、お父さんが退職したら、毎日二人でたくさん遊ぼう。一緒にたくさん遊ぼう。毎日元気なら、それでいい。」
(退職したらって、いつまで引きこもりの予定?一家の大蔵大臣がそういうなら、ここは見守ろう。)
そして、約2年間登校しない母子留学。3年目のIGCSEの年に登校再開できました。そして、IGCSE卒業の夏休み、父子旅行
無事にAlevelに進み、今では大学生です。学校では特にいじめられているなどの理由はなく、本人が他の学校の見学も嫌がったので、転校しなかったそうです。
これが我が家だったら、こんな神対応できなかった。
私は打ちひしがれていたことでしょう。
引きずってでも無理矢理連れて行こうとしたでしょう。
この話を聞いたとき、そのお母さんが菩薩に見えました。
そして、子供達に怒りが湧いたとき、この話を思い出そうと心に決めたのです。
1,2週間後には忘れて、ガミガミ怒り狂っていましたが。
発達障害の対応ですが、価格帯上位のネイティブの先生方の多い学校以外でうまくいった例をあまり聞きません。ローカルの先生方にはディスレクシア(識字障害)の知識すらない先生もまだいます。
また、クアラルンプールには評判のいいホームスクーリングのセンターもあります。小人数で一人一人に目が行き届くのか、発達障害の子にも向いているそうです(発達障害の種類に寄ります)が、ホームスクールは留学、学生VISAが発給できないのでご注意を。
学校選びの際にどのような配慮があるのかや先生方の対応を聞くこと、体験入学をするのをお勧めします。
願わくば世界中の全ての子供たちが教育を受けられ、学校で笑って過ごせ、安心して眠りにつけますように。
読んでいただきありがとうございます。