季節の変わり目には、たいてい何かが起きる。(起きないこともある)
というか、いつだって万物は流転しているのだ。つねに何かが起きている。
で、そういうときに風邪を引きやすいとか。あるよね。
体調を崩す。崩すというからには「本来の絶好調のときの私が常態」だという前提があるんだけどね。
人生を半世紀も生きてきたのだから、そろそろその「いまの私はウソの私」みたいな思い込み、やめましょう。
思い込みと言うよりも、たとえば親や周囲の「目上の人たち」が元気な頃だったら、あんたはまだまだ成長するんだからね、がんばって親孝行してちょうだいよ、という親の気分に型どりされて生きるのもしかたがない。
親とはちゃんと子別れしてきたよ、という人でも、どこかにこの「私はまだまだこんなものではない」の思い込みがある。というか、ない人もいるかもしれない。けど、本気でいまを生きてる人は、私の人生はまだまだこれから、と頑張っている人のまわりにはもういないんです。とっくに別のステージ(土俵)にいってるからね。
おっと。話がズレた。まあ、いつものことです。
要は、今朝、外を歩いていて無性に無常感……のようなもの、かな。
自分で自分が思いどおりにならない、という怒りがこみあげてきて、どろどろになった。心のなかが。そして、雨上がりの湿気が全身に重たくまとわりついて、しかもここ1年ほどの体調不良。ま、いろいろあってもおかしくないお年頃ですからね。
ああ、くだらない、くだらない、くだらない。
そして、そういうふうにムカムカする自分が手に負えない。くだらない自分。
若い頃にはよく出てきた、そしていまもふとしたハズミで出てくる「死」というキーワードは今日は出てこない。これは、なぜだろう。というか、そんなふうに未練がましく「なぜだろう」と観察者っぽく構えてみせる自分自身にいちばんムカツク。
おそらくこれが、今季の私の失調です。
もともと安定していたのかどうかも「いまは決めたくない」が続いているので、どこまでが心身バランスの「崩れ」なのかもわからない。決めたくもない。
怒りはたいてい「どうして私がこんな……」というところであふれ出してグツグツと煮えたぎるモノです。
しかも、それが「怒りだよ」と指摘されても、あーん? だからどうしろっちゅーんだよ、と。ガソリンを注がれた状態になる。ヘタにつつくな、アホ。
あなたに私の怒りは理解できません。
共感はできても、理解できない。
私にもわからないから。わからないことを体験したいから。
手出し無用。