キース・へリング展 ~ミュージカル『RENT』と共に。 | a-styleでいこう!

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何気ないつぶやきばかりで毎日大忙し。勝手に、きままに、天然なりに、ぼやきます。★最近、ameba owndで始めた翻訳記事や散歩日記等を、こちらのamebaにも反映させつつあります。そちらも、合わせてどうぞ宜しくお願いします!★

 how do you document real life when real life 's getting more like fiction each day. headlines, bread-lines  brow my mind and now this deadline "eviction or pay". rent.

 how do you leave the past behind when it keeps finding ways to get to your heart. it reaches way down deep and tears you inside out till you are apart. rent.

 how can you connect in an age where strangers, landlords, lovers, your own blood cells betray. what binds the fabric together when the raging, shifting winds of change keep ripping away.

 draw a line in the sand and then make a stand. 

 use your camera to spar.

 use your guitar.

 when they act tough, you call their bluff.

 どうすれば現実を撮影できる?現実が日に日に非現実的になっていく時。最新ニュースが、配給の列が、心を吹き抜ける。そして今「立ち退きか支払いか」の締め切りが。賃貸料。

 どうすれば過去から抜け出せる?まだ心が過去に囚われている時。心の深い所までそれは入り込んできて、内側から、お前がばらばらになるまで引き裂いてくる。賃貸料。

 見知らぬ奴らが、大家が、恋人が、自分自身の血の細胞までが裏切ってくこの時代、どうすれば繋がれる?変化の風が物凄い勢いで巻き起こり入れ替わるこの時、何がこの構造もろとも縛り付ける?

砂の上に線を引け、そしてお前の立ち位置を決めろ。

論じるためにお前のカメラを使え

お前のギターを使え

奴らが強いなら、お前ははったりで押し通せ

ーミュージカル『RENT』より(以下の挿入歌詞も同じ。)


 森アートミュージアムで開催されていた、キース・へリング展へ行ってきた。キース・へリング流ストリート・アートの思考、活動をまとめて振り返ると共に、80年代のNYの勢い、息吹といった雰囲気を垣間見れる展覧会だった。

 それは、主に、彼の作風が、当時流行したエイズ或いは死への恐怖から、生への渇望へと変わり、最終的に生の象徴としてアフリカンアートや子供の姿へと興味が移るさまである。その変遷が、いかにストリートのレベルで展開されていったか、そして、死と生という表裏一体の概念の狭間を表現したか、概観出来る内容だ。


 キースは、よく、70年代ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホールの後継者だと言われる。なるほど大衆文化に焦点を当てた革命家という点では、そう言っても過言ではない。違う点は、ウオホールが死にとりつかれ、死刑台や早くに死んだアイコンといった死の象徴のような題材をよく取り上げていたのに比べて、へリングは、生への興味が強かったという事だ。アフリカンアートへの造詣や子供への興味がそれを物語る。


 to you and you and you, you, and you. to people living with, living with, living with not dying from disease. let he among us without sin be the first to condemn.

la vie boheme, la vie boheme, la vie boheme.

 anyone out of the mainstream, is anyone in the main stream? anyone alive with a sex drive. tear down the wall aren't we all. the opposite of war isn't peace...it's creation.

 あなたとあなたとあなた、あなた、そしてあなたに。人々が病気で死ぬためではなく、生きるため、生きるため、生きるために。私たちの仲間の罪なき彼を最初の訴えにしよう。

ボヘミア万歳、ボヘミア万歳、ボヘミア万歳。


 展覧会の最後では、東京都多摩市で行われたストリートでのワークショップの模様や、当時の原宿でのストリートカルチャーの記録を観ることができた。へリングのアートはこうやって世界中に普及され、また、後継者を育んでいるのだという事を知ることが出来るような気がした。


 dying in America at the end of the millennium. we are dying in America to come into our own.

and when you are dying in America at the end of the millennium, you are not alone. I'm not alone. I'm not alone.

 今世紀の終わりに、アメリカで死ぬという事。俺たちは、本当の俺たち自身のなるためにアメリカで死ぬ。

そして、今世紀の終わりにお前がアメリカで死ぬ時、お前は一人じゃない。俺は独りじゃない。俺は独りゃない。