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下記のように、最高裁大法廷で判決が出ました。

最高裁は、不法行為から20年が過ぎると賠償請求権がなくなるという除斥期間」について「適用すべきだという国の主張は権利の乱用で許されない」として退けた。
そのうえで、高裁で勝訴した4件について国に賠償を命じる判決を言い渡し、原告の勝訴が確定した。

 

旧優生保護法とは?
日本の優生保護法は1948年、第2次世界大戦後の再建時期に成立した。

 

旧優生保護法は、第二次世界大戦後に作られた法律で、ドイツではユダヤ人への差別により大量の虐殺が行われたのは、第二次世界大戦中のことなのに、戦後もこのような障害者差別の法律を立法し、それがつい最近の1993年まで続いていました。私にとっては障害者差別により、配慮が受けられずに障害が悪化したことで苦しんでいた時期と重なり、つい最近の出来事のように思われます。

 

この判決は至極当然な、心の底から損害賠償が認められて本当に好かったと思いました。

 

しかし、私にはスッキリしない、モヤモヤする気持ちがあります。それは、損害賠償が認められた当事者に対してモヤモヤする気持ちがあるのではなく、障害者が結婚し妊娠、出産、子育てすることに対する根強い差別が日本社会にあるのですが、そこに全く触れていないことです。

 

障害者が望んでいるのに結婚、妊娠、出産、子育てできない人は少なくありません。その原因をまとめて見ると、

  • そもそも結婚できない。障害者と結婚することに、消極的な人がいる。
  • 障害者に出会いのチャンスがない。私は結婚相談所に登録することを拒否された経験があります。その相談所は倒産したと聞いていますが、まだゾンビのように存続し続けている相談所はあるのでしょうか。
  • 障害者の周囲の人も、結婚できないと決めつけている。支援が受けられない。
  • 施設で過ごす障害者に対して、今でも不妊手術は実施されている。
  • 女性要介助者への介助が負担だからという理由で、施設入居の条件に不妊手術を受けさせられていた事例がある。
  • 障害者が子供を産んだら誰が育てるのか、決まっていない。支援もない。
  • 親は孫を育てる自信がないことが理由で、積極的に障害がある我が子に不妊手術を受けさせている事例がある。
  • 自分が働き、生活することで精一杯で、結婚、妊娠、出産を障害者本人が諦めてしまっている。自立している障害者にも支援は必要ではないのか?
  • 障害者なのに、親の介助や経済的負担を強いられて、結婚することができない。結婚の時期を逸してしまった。これは健常者のヤングケアラーっも同じで、障害者は自立しているが、自立していない親の負担で、未来を設計できない。私が結婚したのは36歳で、既に卵子の老化により妊娠することはできなかった。親は、この事実を認めていない。また自分が原因だとも思っていない。

私と同じ病気(変形性股関節症)の友人に結婚、妊娠、出産、子育てをしている人がいますが、多くは専業主婦です。しかし、独身の人や、離婚した人等もいます。このように結婚、妊娠、出産、子育てにハンディーを感じていない人は、ハンディーを感じている人への共感が不足していて、両者は分断していると思います。私が患者の会参加に消極的なのはこの理由が大きいです。

 

しかし、今の日本社会では、専業主婦になれる人は極一部であり、恵まれた人だと言えます。現在の若い人は、共働きしなくては生活できず、ましてや妊娠、出産さえ考えられない人も少なくありません。このことは、障害者の問題だけではなく、少子化対策としても、課題にして欲しいと思います。

 

誰が、子育てするのか。日本社会は、子育てにどのような支援ができるのか。また子育てだけではなく、親の介助も誰が背負うのか。日本社会はこのことを真剣に考える時期が来ているように思います。

 

私は少なくとも、障害者を抱える人は、自立していても、自立していなくても妊娠、出産、子育て、親の介助からは解放して欲しいと思います。

 

最後に、10年ほど前に出会った脳性麻痺の女性は、親の支援で結婚、出産、子育てを経験しました。そして私のことを、

「恵まれた障害者だ」と言いました。さてどちらが恵まれているのか、それは単純に比較はできないと考えています。

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