11月22日は、精神科クリニックの外来でした。最近調べたことで、疑問を感じていることを質問してみました。

 

まずは、ミルタザピン(NaSSA)です。

以前引用したサイトをみてみると、薬効機序は、神経伝達物質の放出促進だそうです。

 

もみじがちょっと解説

神経伝達物質は、神経細胞間の情報を伝える役目を担っています。1本の神経細胞内は、電気的に情報を伝えますが、神経細胞の末端に情報が到達した時は、化学物質(神経伝達物質)が放出されることで、次の神経細胞に情報を伝えます。神経細胞と次の神経細胞の間をシナプスと呼び、ここにある神経伝達物質を増やすことで、抗うつ効果や、鎮痛効果が得られるのです。

 

SSRIやSNRIは、神経伝達物質の再取り込み阻害ですので、神経伝達物質を増やすという目的は同じですが、作用する場所が違うようです。

 

この薬剤について、質問してみました。

「抗うつ剤として使えるのは、2剤までなんだ。だからもしミルタザピンを試してみたいなら、トリプタノールかイフェクサーどちらかを外さないとならない。トリプタノールは、最強だから外せないよね。イフェクサーとミルタザピンの併用で効果があったという報告はあったよ。しかし、そこまですることもないじゃないかな。ミルタザピンは、眠くなる副作用があるから、車の運転はできなくなるよ。また効果が発現するまでに時間がかかるんだ」

「そうですか。ところでトリプタノールは最強とは聞きますが、抗うつ剤としてですよね」

「否、痛みにも最強だよ。抗うつ作用と鎮痛作用は、同じ作用機序で効くんだ」

「そうなのですか。では、今のままでで良いです」

 

トリプタノールとイフェクサーは、うつ病としてレセプト請求していることが分かりました。

 

「SNRIが痛みに効くならば、N(ノルアドレナリン)単独の薬はあるのですか」

「NRIと呼ばれる薬はあるよ。でもこの薬はADHD(注意欠如多動性障害)治療薬として使われるんだよ。鎮痛効果は小さいんじゃないかな」

NRIについての解説は、こちらのサイトで確認できます。

 

勉強になりました。

 

今までは、このような説明を受けたことがないでの、転院して良かったと再度思いました。