去年の暮れにテレビを見ていて、タイトルの言葉を知りました。こちらの番組です。
番組は、上原康助さんの紹介でした。上原さんは、沖縄がまだアメリカに統治されていた時期から、アメリカ軍基地で働く日本人の労働環境を良くしようと活動され、沖縄が日本に返還されてからは国会議員になった方です。
蟷螂の斧の意味は、コチラのサイトで確認できます。
蟷螂の斧とは、力のない者が、自分の実力もかえりみずに強い者に立ち向かうことのたとえ。
番組中、蟷螂の斧だと上原康助さんが、自分のことを表現していた言葉だと知りました。
上原幸助さんは、アメリカや日本といった国家や日米安全保障条約などに、1人で戦いを挑んだのでしょう。
沖縄が日本に返還され少しだけ米軍基地で働く日本人の労働環境が良くなると、米軍基地がなくなっては、沖縄の多くの若者は仕事がなくなってしまうほどに、米軍基地に依存するようになっていき、上原さんの本音とは違う沖縄になっていったそうです。上原さんの本音は、米軍基地を沖縄から無くすことだったからです。
その時私は、蟷螂の斧とは、まさしく私のことだと思いました。
中学生の時に、父から
「扶養家族は黙れ!!」といわれたことが悔しくて、大人になったら絶対に扶養家族にはなりたくないと決心し、2浪してまでも薬剤師になりました。
ところが、薬剤師とは立ち仕事なのだと知り、股関節疾患を患っている私には薬剤師の仕事は無理だと思い、障害者の雇用枠を使い、企業に就職しました。
そこでは、学歴差別、女性蔑視の慣習に悩まされ、最後は、
「障害者だからといって、特別扱いはしない」という管理職の言葉により、退職を決意しました。この言葉は、障害者差別になることを、後に知りましたが、障害者差別解消法がなかった当時は、法律違反にはなりませんでした。
お局様による、イジメも経験しました。お局様が抱えているストレスというのは、やはり女性蔑視に原因があり、そのためにより弱い(マイノリティー)人をいじめるのだと、私は考えています。従って、お局様によるイジメも、女性蔑視が原因です。
その後、転職を繰り返し、ある小さな会社に入った時は、東大君のような高学歴の人がいないので、
「もう、学歴差別は受けないだろう」とホッとしていましたが、高卒の人がまるで評論家になったかのように、薬科大学の偏差値を比較し、私をバカにしている発言をしたことで、この男性は女性を蔑視しているのだなと思いました。今までは、高学歴の人からしか、バカにされたことがありませんでしたので、この時はこの男性限定だと思っていました。
この会社の社長は、この高卒の人の私への態度について少し思うところがあったのだと思いますが、
「『私は薬剤師よ!!』といってやれ」とおっしゃったので、私もつられて、少しおどけたいい方で
「私は薬剤師よ。バカにしないで」とその時はいい、この男性は黙っていました。
その後、5つ目の会社でも、高卒の人が、博士の学位を持つ女性のことを、評論していました。これを耳にした時は、この男性は、全ての女性が、自分より劣っていると考えているのだなと思いました。
このブログでは、2人の男性を例に上げましたが、この2人以外に、他の男性からも、
「俺のことをバカにしているんだろう!!」といわれ、私は
「バカしているのではなく、正解しているだけではないの」と思いました。
1+1は2であり、その他の回答を言われても、私はその男性を論破するばかりでしたので、最後は男性が怒り出してしまうからです。
それ程に、自分の考えが正しと思っていることに、かなり驚きました。なぜならば、科学を知らない、ハチャメチャな考えだったからです。
父を含めて多くの男性たちは、自分より女性全てが劣っていると考えていることに、ようやく私は気がつきました。
こうして、53歳という年齢で、線維筋痛症が悪化し退職しました。
私は、学歴差別、女性差別、障害者差別などがこんなに根深いことを全く知らないで闘ってきたことになり、、それが蟷螂の斧だったのだと、今しみじみと考えています。